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洗面所から帰ってくると辰哉くんはソファに座ってスマホをいじっていた。
ソファの前のローテーブルには蓋を閉じたカップ麺と割り箸が置いてあって、待ち時間なのだと悟る。
「冷蔵庫開けまーす」
「ん、どーぞ」
アイスの他に焼きおにぎりや炒飯の冷凍食品が無造作に入れられていて、一人暮らしの男の人の冷蔵庫感に少し笑ってしまう。
実家でも料理なんて殆ど、いや全然しなかったし、この様子だと今でもキッチンには立たないのだろうな。
ここに来る前に、辰哉くんのマンションの目と鼻の先にあるコンビニで買ってもらったマンゴーのアイスを持ってソファに座る。
袋を開ける音が耳に入ったのか一度私の方を見てから辰哉くんもカップ麺と割り箸を手に取った。
「ほんとアイス好きな」
「うん、大好き」
「でもいつも食べてたの選ばなかったな」
「あ〜あれも好きだけど、最近はこれが好き」
「へえ、ひとくち頂戴よ」
「いいよ」
遠慮なんてない大きな口でオレンジ色に齧り付く。
「んま、これ」と笑うその顔にまた胸が高鳴る。
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あさひ(プロフ) - さーちゃんさん» コメントありがとうございます(*＾＾*)はい！楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2021年9月13日 5時) (
レス) id: f365e4c797 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 更新楽しみにしています。無理なく頑張って下さい。 (2021年9月12日 11時) (レス) id: 645033c6ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさひ | 作成日時：2021年9月2日 2時
