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「‥‥ってえなッ！何すんだよ！」
打たれた後に振り返った樹くんの表情はそれは恐ろしくて、そこでやっと自分がしてしまったことに気が付いた。
瞬間、左肩を物凄い力で押されて、冷たいアスファルトに倒れ込んだ。
「いった、」
「てめえ頭沸いてんの？めんどくせーな、一発くらいでごちゃごちゃ喚きやがって」
「っは、」
「別に初めてじゃねえんだろ？だったら、ッ！」
急に視界にモッズコートの背中が入り込んできて、代わりに樹くんが消えた。
地面に転がる樹くんの口元に血が滲んでいるのを見て、ようやく状況を理解出来た。
「お前、女の子に乱暴したらいけませんって義務教育で習わなかった？」
顔は見えないけど、その声が誰のものなのか一瞬でわかった。
「悪いけどこの子、お前みたいな汚ねえ人間には渡せねえんだわ」
その背中と声にひどく安心した。
じわりと浮かぶ涙が何よりの証拠だった。
「クズはとっとと失せろ」
舌打ちをした樹くんが来た道を走って戻っていく。
これでもう安心だと思った瞬間、堪えていた涙が溢れ出した。
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あさひ(プロフ) - さーちゃんさん» コメントありがとうございます(*＾＾*)はい！楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2021年9月13日 5時) (
レス) id: f365e4c797 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 更新楽しみにしています。無理なく頑張って下さい。 (2021年9月12日 11時) (レス) id: 645033c6ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさひ | 作成日時：2021年9月2日 2時
