絶望の中で 後編 ページ49
「扉間先生！サスケっ、私も…！？」
戦う彼らの所へ行こうと
一歩足を踏み出したその瞬間、
私の両足がボキッとまるで
割り箸を折るような感覚で折れ、
バランスを崩した私は地面に倒れ込む。
今までの積み重なった亀裂のせいなのか、
きずかないうちに
私の体は尋常では無いほどに欠けていた。
穢土転生体のように治る訳でもない、
ずっとこのままなのだ。
「は？嘘だろ…これ。」
自分が使い物にならなくなってしまった。
そしてみんなが戦っているのに私だけが
この地面に這いつくばっている。
「私は、アラタにも、障間にも…
助けてもらってばっかりじゃないか…」
あまりの悔しさから唇を噛む。
突如、強く爆発音が聞こえ、
突風が吹く。
「ッ…？？！」
飛んできた瓦礫を避けきれずに
ガツンと頭を打ってしまい、
その拍子に私は地面に尻餅をついてしまう。
バキバキッ
その衝撃から
また、私の体がヒビが入って、
所々崩れる。
「？？！」
何事かと、私が顔を上げると、
そこには全てに尾獣を取り込み
六道仙人の力を得た、
マダラさんが立っていた。
肌は病的な程に白く、
額には赤く光る第三の目。
輪廻眼のその瞳に巴が宿るその目は、
不気味な程に光りを放っていた。
「…あ、あぁ…そんな…」
止める事が出来なかった、
その己の無力さに絶望さえする。
「み、皆んな…は」
ハッとして辺りを見渡すと…
そこに広がっていた光景に
私は無意識のうちから息が止まる。
「…あぁ、嘘だ…嫌だ。
障間…アラタ…先生…」
地面に何本もの黒い杭で
縫い付けられているアラタ達。
アラタ達の穢土転生体の体は
大きく損傷しており、
どうしてか彼らの体は治る気配すら無い。
いや、すでにもう彼らの
目に光は宿っていなかった。
同じ未来、同じ結末。
呆然と見ている中
空中で何かしらによって身動きを
取れなくなっていたサスケが見えた。
「？？！、サスケっ！」
マダラさんは、
サスケの刀を拾うと
ゆっくりとサスケの方へと歩を進める。
「なっ、マ、マダラさん！やめてくれ！！
サスケは生きてるんだ！！」
「喚くな、A…動けないのならば、
そこでただ黙って見ていろ。」
そう言うなり
ぐさりとサスケの心臓を刀で
突き刺すマダラさん。
「ぐはっ…」
大量の血を口から吹き出す。
「サスケっ！！」
あぁ。駄目だ。
彼が、サスケまでもが…死んでしまう…
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おぼろん(プロフ) - 夜更かしさん» ありがとうございます！とてもモチベーション上がります！これからも更新頑張りますね！ (2020年9月30日 16時) (
レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)
夜更かし - 続編おめでとうございます！！ (2020年9月30日 13時) (レス) id: 103c361fd1 (このIDを非表示/違反報告)
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