絶望の中で 前編 ページ48
「ぐはっ、」
「アラタ！！ぐっ…」
尾獣全てが取り込まれたと思ったその時、
気を取られたのが仇となり
障間とアラタは同時にスサノオの攻撃によって遠くへと吹っ飛ぶ。
「無事か？！」
彼らが地面に叩きつけられる前に
瞬心でキャッチして、無事を確認する。
「なんともない。
腕が一本持ってかれただけだ…
時期に治る。」
アラタはすぐさま立ち上がると
そう私に言う。
「腕、一本って生きてたら、
殆ど致命傷に近いと思うよ、アラタ。
あ、僕は足一本、持ってかれてた…」
障間はヨロヨロと立ち上がると、
器用に片足でバランスを取る。
私に遠くからマダラさん声が聞こえてきた。
「A、お前、此処にまで来るとはな。
諦めろ。
言っただろう…
俺はお前にだけは邪魔をされたくないと。」
外道魔像の上に立つマダラさんは
輪廻眼で私を睨むが、
私も負けじと片目の瞳で睨み返した。
「私も貴方に言いましたよ…
私はもう子供じゃない、
貴方が私の保護者ではない以上、
貴方の言う事に従わなくていい。」
「お前も、アラタと同様、
随分と生意気な発言をする様になったな…
だが、
その封印を施された体のままで、
何ができると言うのだ。」
体中のチャクラを片目に集め、
外道魔像を黄金に光る目で睨み付ける。
そしてこれから来るであろう痛みに
私は腹を括った。
「外道魔像を飛ばす！」
ビシビシっと身体中に深い亀裂が入り込み、
刹那、鋭い痛みが私を襲う。
やめるわけにはいかないのだ…
しかし、突如地面から生えてきた
巨大な樹木に身体中を縛られる。
「っ、？！」
「貴様の目に対してこの俺が
何も対策しないわけがなかろう。」
マダラさんは木遁の術を使って、
きつく私の手や腕を縛ると私の目ごと
その木で覆わんとする。
「俺は貴様のその目を潰すのも、
容赦はせんぞ。」
「A！」
近くにいたアラタが
私の目をつぶそうと迫る鋭い木を
咄嗟に出したスサノオで握り潰す。
しかし、木遁の猛攻は止まる事なく、
私をきつく縛り付ける。
「氷遁、氷柱花！」
目に使うはずだったそのチャクラを
私は術に変えて、
自分を縛る木全てを根から凍らせ粉砕する。
「アラタ！」
「あぁ！わかっている。障間っ！」
歪む視界でマダラさんの方を見ると、
アラタと障間が
いつのまにか来ていた扉間先生
そして刀を持ったサスケと共に
奇襲を仕掛けてくれていたようで
それ以上私の事をマダラさんの
木遁が追ってくる事はなかった。
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おぼろん(プロフ) - 夜更かしさん» ありがとうございます！とてもモチベーション上がります！これからも更新頑張りますね！ (2020年9月30日 16時) (
レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)
夜更かし - 続編おめでとうございます！！ (2020年9月30日 13時) (レス) id: 103c361fd1 (このIDを非表示/違反報告)
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