現実の中の夢 中編 ページ37
「そうだな、
まずは俺達の話をしよう。」
アラタはそっと地面にカリンを寝かせる。
「どうしてかはわからないが…
大蛇丸とか言ったか、怪しい男に火影達と共に、
蘇えさせられた…
奴に聞いたところによると、
今は戦争中なのだろう？
そして第四次忍界大戦と言った所か…
この戦争…俺とは、随分と関係深い。
わざわざ、細胞を探してまでも、
蘇らせる手間をするわけだ…」
険しい顔で淡々といった後、
アラタは障間の方を向く。
「すまないな。
Aだけじゃあ飽き足らず
お前までも巻き込んでしまった…」
そう言って謝るアラタに、
障間はニッと歯を見せて、明るく笑う。
その姿は、親子なのだからか、
柱間さんのあの笑顔に何処となく似ていた。
「何言ってるんだよ、アラタ！
俺としては、全然嬉しいよ？
二人がいるのに俺だけ仲間ハズレとか、
そっちの方が嫌だな。」
「ふっ、相変わらずの能天気さだな…
だが、能天気とお人好しという
お前達という友がいてくれたんだ。
A、お前に諭されるよりも早く
俺は気づくべきだった…」
険しい顔から一変して、
優しい表情に戻るアラタ。
そこには昔の彼のような
無邪気な表情こそないが、
落ち着いた雰囲気が漂っていた。
「俺からもそうだな、ありがとう。
お前達は、俺の全てだ。」
「全てって言われると、
なんか気恥ずかしいな…ね？A。」
「うん、昔はそんなに素直じゃなかったし…」
「戯け…こう言う時くらい、黙って頷いてろ。
言っている俺が
一番こっぱずかしい思いをしているんだぞ。」
ここに、三人…やっと三羽烏が揃った。
この中には今度こそ
一人として置いていかれる者も
置いていく者もいないのだ。
頬を緩めている中、
アラタは話を続けた。
「そして俺の、もう一人の友の事だが…
A、ずっと気になっていた、
その体中の傷は…一体誰から受けた物だ？」
私はその問いにぎくりと肩を大きく揺らす。
「俺も、気になってた…大丈夫？
その…痛くはないの？」
「う、ううん…全然！
あはは、なんともないよ。本当に！」
私は首を横に大きく振るのだが、
二人は納得しない。
「嘘を、吐いているな？A。
答えろ、返答によってはすぐさまそいつを、」
マダラさんと似た表情、
いや実際、顔つきこそ似ているのだろう、
その整った顔を、グイッと私に近づける。
ご丁寧に写輪眼をも出しながら…
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おぼろん(プロフ) - 夜更かしさん» ありがとうございます！とてもモチベーション上がります！これからも更新頑張りますね！ (2020年9月30日 16時) (
レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)
夜更かし - 続編おめでとうございます！！ (2020年9月30日 13時) (レス) id: 103c361fd1 (このIDを非表示/違反報告)
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