私を縛る鎖 中編 ページ20
「おい、マダラさんは…どこだ。」
「もう既に此処には、いないよ。
戦争はもう始まっている…
それなのに、
此処でのうのうと
過ごしている訳にはいかないって、
すぐに出て行ったよ。」
どうやらもう戦争は、
始まってしまった様で、
私に説明をしながら
カブトは印を結び、何かしらを操っていた。
いや、彼が広げて居る地図、
そしてまるで位置を知らせるかのような、
数十個の石で何となく予想は出来た。
穢土転生体だ。
きっと、
今まで彼が穢土転生を使って
蘇らせてきた人達を、
操作しているのだろう。
「しかし君とは言え、
流石にその天牢の術を解くのは、
難しいんじゃないかい？」
「天牢？…これが、か？
聞いた事あるな…く。」
火遁、天牢、
鬼灯城と言う忍者専用の牢獄で
囚人が脱走するのを防ぐ為の術だった筈だ。
「ククク、
君と彼は知り合いなのに、
だいぶ、酷な事をする人だ。
君自身、チャクラだけで、
生きているも同然だから、
少し動くだけでも威力を発揮してしまう。
まぁ、きっと、それだけ、
君には邪魔されたくないと言う
意思表示だろうけど。」
彼は私に視線を向けると、
落ち着いた雰囲気で言う。
「今のところ、
僕には君を操る術はないからね。
だから君には、戦争が終わるまで、
大人しくそこで、
寝転がっていてもらおうかな。」
断続的に続く、
まるで熱々の鉄板に
焼かれているかのような痛みに、
途切れ途切れになる私の意識。
なるべく、動かないようにしてはいるが、
今こうして意識があるだけで私の体は
チャクラを消耗しているのだ
痛みは収まる事を知らない。
天牢は確か、火遁の系統だ。
もし、それに対なる水遁の術を使えれば…
ゆっくりと印を結ぼうと指を動かす、
そしてチャクラを練ったその瞬間、
突き刺すような痛みに苛まれる。
「ぐ、ぁ…」
そして、
まるで焼け焦げたかのような匂いが
私の鼻をつく。
「君、それ以上チャクラを練ると、
内側から黒焦げになって、
それこそ、人間の形を
保っていられなくなるよ？」
「う、るせぇ…もう、
私は死んでるんだ…意識さえ、あれば…
何とでも…いっ。」
痛みがあるならあるだけ、
チャクラがちゃんと練れている証拠だ、
後は水に変換さえすれば…
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おぼろん(プロフ) - 夜更かしさん» ありがとうございます！とてもモチベーション上がります！これからも更新頑張りますね！ (2020年9月30日 16時) (
レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)
夜更かし - 続編おめでとうございます！！ (2020年9月30日 13時) (レス) id: 103c361fd1 (このIDを非表示/違反報告)
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