私の計画 後編 ページ18
彼は考え込む私に
そっぽを向くと言う。
「良いよ…
誰かを犠牲にしてまで、
僕は居たくはない。
それに、A、神様パワーって、
こんな時だけ、神の力を過信するね？」
「待てよ、まだ、話はあるんだ。
あのさ…御宿、お前、
この体と繋がってるって言っただろ？
つまり、私があの世界で考えてる事、
全部お前に筒抜けなのか？」
不思議そうに首を傾げる御宿。
「当たり前だよ。
君が密かにマダラに
恋心抱いてたって事も知ってたよ？
あ！後、たまに僕の事、
クソ神って言うのも、」
「あーあー、
もういい、もういい！
それは、本当に悪かったって！」
手を振って私は
御宿の恨み節を止める。
「聞こえてるならそれでいい。
その事で、
少しだけお前に
手伝って欲しいんだ…
御宿、耳貸して。」
キョトンとした顔を御宿はすると、
少しワクワクした様な、
そんな表情へと変わる。
「ふふふ、馬鹿だなぁ、Aは。
ここは僕と君以外いないよ。
だから、そんな事せずとも、
僕はわかるよ？」
カーッと私は赤くなると、
大声で御宿に返す。
「お前私の心の声、
聞こえてるなら察しろよ！
私は雰囲気を大切にしたいんだよ！」
「ふふふ、わかってるさ、A。」
ぺろっと下を出して
お茶目さを演出する
御宿の頭を軽く叩く。
「でもさ、案外、
僕、君のこう言う所、好きだよ？」
「そんな事いいから！早よ耳貸せっ！！」
「ふふふ。」
気味悪く笑う彼の耳を、
引っ張って私は小さな声で
作戦を話し始める。
最初こそ、
ニヤニヤして聞いていた御宿だったが、
後半になるにつれ、
どんどん顔を曇らして行く。
「A、それって…」
「出来るだろ？
頼みたいんだ、お前に。」
「…僕は…」
彼が何かを言おうとしたその時、
まるでノイズがかかったかのように、
視界がぼやける。
直感でわかった。
もうすぐ、目覚めるのだと。
「御宿、じゃあ、
そう言う事で頼んだよ！」
「あ、Aっ！！」
彼が私の方に手を出した姿を最後に、
私の視界は真っ暗になった。
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おぼろん(プロフ) - 夜更かしさん» ありがとうございます！とてもモチベーション上がります！これからも更新頑張りますね！ (2020年9月30日 16時) (
レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)
夜更かし - 続編おめでとうございます！！ (2020年9月30日 13時) (レス) id: 103c361fd1 (このIDを非表示/違反報告)
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