私の計画 中編 ページ16
「Aサン？Aサーン？
おーい！聞いてますかぁ！」
「うっせ！」
耳元で叫ぶその声に、
私は上半身を起こして叫び返す。
「あぁ…またお前か…
毎回、毎回、出やがって…しつこいな。」
頭をガシガシとかきながら、
私はチッと舌打ちをかます。
「えぇ？！
随分と酷い言い方するな、君！
いつも、いーっつも、
君の事、僕が助けて
やってるっていうのに！」
プクーと頬を膨らませて、
ぷんぷんと怒る御宿に私は、
ひらひらと手を振りながら
ハイハイと適当に流す。
「それで、今回は何の用？」
「あのさ…よくよく考えたら…
僕、神だよ？
君、何でそんなに
僕に対してだけフランクなの？」
「そんな事よりも、早く用話せよ！
今、本当、時間ないんだから。」
そうだ、マダラさんに、
幻術に嵌められたんだ。
早く起きないと、手遅れになる。
「A、そんなに急いでも、
仕方がないよ。
随分とキツめの幻術だからさ。
君でも、起きるのに時間がかかるよ？
普通でも、丸一日かかると思うけど。」
「ふざけんな！
今は一分一秒でも、惜しいんだぞ？
今すぐマダラさんを追わないと！」
頬杖をついて、
慌てふためく私を面白そうに見る御宿。
「彼がカグヤに取り込まれる前に？」
「え、あぁ！そうだよ！
……。
は？お前知ってんのか？」
「もう一回言うけど、僕は神だよ？」
何を今更と言う御宿。
「まぁ、でも、君の事だ。
必ずそれが起きる前に、解けるさ。
あ！そんな事よりもさ！
僕、今すっごく暇なんだ！
なんかお話しない？」
「はぁ？こんな時に？」
「こんな時、だからこそだよ！
いつもなら、君はここに
入って来れないからね。
僕一人だと、
とーっても退屈なんだ！
だから、君がきてくれる時だけしか、
楽しみがなくて。」
そう言ってニコニコと頬を赤らませて
笑顔になる御宿。
そんな純粋無垢な子供の様な
表情をされると断るに断りきれない。
私は、はぁあ、と深いため息をついた。
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おぼろん(プロフ) - 夜更かしさん» ありがとうございます！とてもモチベーション上がります！これからも更新頑張りますね！ (2020年9月30日 16時) (
レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)
夜更かし - 続編おめでとうございます！！ (2020年9月30日 13時) (レス) id: 103c361fd1 (このIDを非表示/違反報告)
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