羞恥心のそのまた向こう 後編4 ページ11
マダラさんは私を
まるで観察するかの様に見ながら言う。
「チャクラだけで、
死体が生き返る事は可能なのか？
それ以前に、
死体がチャクラを保有するなど
俺は聞いた事がない。」
「そんな事私に言われても…」
「死んだ時、
チャクラ切れを起こしていたのだろう？
死んだ後にチャクラが回復するのか？」
興味深そうにそう聞くマダラさん。
カブトも、彼と同じ様な目線で見てきた。
「僕にもはっきりとした事はわかりません。
でも、目の前に事例がありますから、
実質可能なんでしょうね。
一旦、解剖してみたら
その謎も解けるかも知れませんが。」
反射のよってキラリと光る
カブトの丸眼鏡。
いや、光ったのは私を見る
彼の目なのかもしれない。
確実に実験体を見る目だ。
「お前目がマジだろっ！
私にそれ以上一歩も近くなっ！」
私はそう言いながら
猫のように威嚇する。
「いや、今は、解剖する必要もない。」
そう言い放つマダラさんの方を私は見る。
「ちょっと待てよ！
今はって何？後なら許可するのか？！」
「うるさい、A。
耳元で喚くな。」
昔と変わらない様子で私と接してくれる
彼にとても懐かしさを覚えた。
話が途切れて私達の間を沈黙が支配する。
「…。」
彼の側に立ちながら
ソワソワとしている私に
マダラは鬱陶しそうに視線を向ける。
「A、一体何なんだ。
言いたいことがあるなら言え。」
「え、あー…」
中々言い出せない私に、
カブトはハッとする。
「あぁ、もしかして
尿意でも感じてるんですか？
死体は筋肉が弛緩する事で、
体内から排泄物が排出されますからね。
君の体もそうなのかもしれないな…
それなら、この部屋を出て右の、」
「お前、ふざけんな！ち、違ぇよ！！」
「では、何だと言うのだ？早く言え。」
「く…くぅ…じゃあ、マダラさん…」
私はゆっくりと
マダラさんに向き直ると
真っ赤な顔でポツリポツリと喋る。
これじゃあまるで告る女子高生の気分だ。
「あの、
久しぶりに会えたんです。
少しだけ…
二人だけで
話しませんか？」
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おぼろん(プロフ) - 夜更かしさん» ありがとうございます！とてもモチベーション上がります！これからも更新頑張りますね！ (2020年9月30日 16時) (
レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)
夜更かし - 続編おめでとうございます！！ (2020年9月30日 13時) (レス) id: 103c361fd1 (このIDを非表示/違反報告)
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