勝手にするから… 後編 ページ2
「A。
最初から奴らを逃すつもりだったか…」
静かに地面に横たわるその体を、
上から見下ろしながらオビトはそう呟く。
見ている限り、
殆ど勝機がなかったダンゾウ、
そして彼の護衛達の姿すら
跡形もなくそこから消えていた。
「…くそっ、あいつは…何処に？！」
サスケは気配を、
写輪眼を使いながらも探すが、
誰一人としてそこには居ない。
一瞬にして起きた、
その出来事は、
戦闘の形跡、
そして一人の遺体だけを残して
消え去った。
「サスケ、奴らは既に
もう此処にいない。」
「なぜわかるっ！
じゃあ、何処にいるって言うんだ！」
歯を食いしばって声を荒げるサスケだが、
トビは随分と落ち着いた雰囲気だ。
もう一人の気配を感じた二人は、
その気配へと振り返る。
「あれ？もしかして、
A、体もたなかった？」
「あぁ、そのようだな。」
「モウ少シ、モツトハ思ッテイタガ、
ドウヤラ見当違イ、ダッタヨウダ。」
チッと舌打ちをかましてサスケは、
横たわるその血だらけの遺体に
納得がいかないような表情をする。
オビトも、遺体を横目で見ながら、
ゼツに言う。
「いや、ゼツ、
あながち間違いでもない。
何もしなければもう少しもった筈だが…
どうやら最後の力で奴らを逃した様だな。」
「へぇ、ダンゾウ達を？そうなんだ？」
「Aナラ、シカネナイダロウナ。」
「あぁ、それにAの事だ。
今の奴らは、俺たちには、
到底手が届かない場所に居るだろうな。」
黙ったまま
ぐっと強く拳を握るサスケを、
横目で見ながら
オビトは屈み、
その血だらけの体に触れる。
「だがA、
お前にはまだやって貰う事が残っている。」
そう言いながら彼は
写輪眼の能力を使って、
Aの体を自身の異空間に飛ばした。
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おぼろん(プロフ) - 夜更かしさん» ありがとうございます！とてもモチベーション上がります！これからも更新頑張りますね！ (2020年9月30日 16時) (
レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)
夜更かし - 続編おめでとうございます！！ (2020年9月30日 13時) (レス) id: 103c361fd1 (このIDを非表示/違反報告)
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