家族 前編 ページ30
受け止める側の意識を
180度変えてしまえば、
その呪いは加護にさえなる。
だから「あれ」との繋がりを
否定するな、拒むな…か。
「…、」
彼が懸念する通り
かなり難しい事だ。
今まで何世紀にも
わたって続き刻み込まれた「晦冥」という
恐怖の存在の在り方を
私の代で真反対に変えることであり、
そして奴を受け入れると言う事は
つまり…
私の中のトラウマを
克服するという事を意味する。
「…震えてるな、まだ。」
持っていかれた右手が
私の中に存在する恐怖心を
現すかのように震え、
かちゃかちゃと義手が音を立てる。
…このままじゃ…ダメだ。
これでは、
また同じ道を辿る。
あのときはカエデたちこそいなかったが、
次は巻き込まないなんて確証は…ない。
彼らには悪いが…
あと…少しだけ待っ、
「「A様っ！！」」
突然、視界が暗くなると共に
人間二人分の重みが突如、背中を押す。
「？！」
あまりにも突然の事に
耐えきれず私は地面に突っ伏した。
「ぐぇ、」
口から蛙が潰れた時のように
妙な音が出た。
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おぼろん(プロフ) - MAREさん» MAREさん、コメントありがとうございます！遂に…ですね！かなーりマニアックな所まで足を突っ込んでしまわないか心配ですが…こんなに沢山の設定がごちゃ混ぜになっているお話について来てくださり本当に感謝しかないです！これからも期待に沿えるよう頑張ります！ (2021年7月25日 23時) (
レス) id: cc1232a354 (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 続編おめでとうございます！遂に大筒木の一族関連の事が出てくるのか、、。楽しみです！応援しております (2021年7月25日 21時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おぼろん | 作成日時：2021年7月24日 19時
