知らないフリ 中編 ページ25
私が内心、
ちょこっと落ち込んでいる中、
イズナ君がさっきも調子を取り戻し、
再度私に視線を送ってきた。
「でもさ、
なんかさっきらからずっと
気になっていたんだけど…
その目、俺たちと同じ写輪眼なんだよね。
ずっと出しっぱなしって、
チャクラ消耗激しいんじゃない？
それとも俺たちの事かなり警戒してる？」
そして何かを考え込むように
彼は少し目を細めながら、
ふと呟くように言ったのだ。
「うーん、
なんか…写輪眼は写輪眼でも、
どっかで見たことがあるような…
ね、兄さん、
俺達が子供の頃に、
あ…」
イズナ君があることに気づいたかのような
反応をして口を押さえるのと同時に
マダラ君の雰囲気がガラリと一変する。
「…貴様、
その写輪眼は何処で手に入れた？」
「にっ、兄さん…落ち着いて、
決してそうと決まった訳じゃあ、」
「イズナ、お前は黙っていろ。」
「っ、」
イズナ君にでさえあの言い方。
え？私が何をしでかして
しまったのだろうか？
「この目は写輪眼だが…
お前たちにはなんら
関係がない話じゃないか？」
「それがうちはの、
写輪眼である以上、
貴様は俺の質問に答える必要がある。
それともお互いの写輪眼で
答えを出してもいいのだぞ？」
「晦冥様、」
カエデが私を守るようにして
マダラ君との間に立つ。
「…？」
訳がわからない状態の中、
私は面の下で冷や汗を流す。
それほど尋常じゃないほど
彼は自身のチャクラを荒立たせているのだ。
「…晦冥、答えろ。
俺たちの同胞からくり抜いたのか？
…それとも、
どこぞの谷底の死体から
運良く手に入れでもしたか？」
「兄さん…」「族長…」
横にいるイズナ君でさえ
息を呑むかのような彼の怒りよう。
「言ってみろ。」
一気に空気が重くなるのを感じると共に
彼の三つ巴の写輪眼が綺麗な模様へと
変化した。
万華鏡写輪眼、
そうか、彼も…
「この目は…」
私も自分自身の写輪眼を
万華鏡へと変えて彼に答える。
「これは私の目だ。
誰かから奪ったものではないし、
私が生まれ持った目だ。」
あの時にマダラ君が
チャクラがダダ漏れだからと言って、
優しく包帯を巻いてくれたあの目だ。
「それが一体どうしたと言うんだ。」
少しでも動揺を見せたら
正体がばれてしまうかもしれない。
そんな不安から一定の声音で、
何の感情ものせないように
徹して私は答えた。
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おぼろん(プロフ) - MAREさん» MAREさん、コメントありがとうございます！沢山オリキャラを出しすぎて皆さんの中でごちゃごちゃになってしまわないかとても心配だったのですが、楽しく読んで頂けているとの言葉、安心しました！楽しくお話を書き続けて行けるのも全て応援のおかげです！頑張りますね！ (2021年7月10日 17時) (
レス) id: fd0f1f35b3 (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 続編おめでとう御座います！オリキャラも段々出て来て、ストーリーも進んでとても楽しく読ませてもらってます。 これからも頑張って下さい！ (2021年7月10日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おぼろん | 作成日時：2021年7月4日 14時
