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才能の原石 前編 ページ46

「そういえば、
お子さんは元気にしてる?」

「はい、晦冥様がくださった玩具を
それは嬉しそうに
毎日持ち歩いております。」

「ハハハ、それは良かった。」

契印を隠すための包帯を
丁寧に使用人の一人に巻いてもらいながら、
そんな軽い会話をしていると…

「晦冥様、テンリです。」

コンコンと扉をノックする
その音が聞こえた。

「あぁ、テンリか。
入って良いよ。」

ガチャリと扉を開けて入って来たのは、
私よりも少し年上程度のまだまだ
大人になりきれない芯が細い青年。

私の仕事仲間兼忠臣なる部下の内の一人で、

名をテンリと言う。

「晦冥様、
儀式の準備が整いました。
カエデ様も待っております。」

「そっか。
じゃあ、もう行こうかな。」

私の言葉を聞いてメイドが
お面を手渡してくれる。

「晦冥様、どうぞ。」

「いつもありがとう。」

「晦冥様のお役に立てて
光栄で御座います。お気をつけて。」

「うん、」

私は彼女に微笑みながら
面をつけて部屋を出た。

「案内致します、晦冥様。」

彼はそう言って
私に手を差し出して来たので
その手をなんの警戒もなく私は掴む。

「では、失礼いたします。」

テンリが印を結んだかと思えば
さっきまでの邸内の景色が置き換わり
私は彼と共に山の中に居た。

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おぼろん(プロフ) - MAREさん» コメントありがとうございます!続編来ました!週末投稿でペースはいつもよりは遅いのですが、これからも続けていきます!  (2021年6月23日 17時) (レス) id: fd0f1f35b3 (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 何時の間にか続編が出ていた、、、、おめでとう御座います!! (2021年6月23日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おぼろん | 作成日時:2021年6月19日 15時

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