彼女の死因 後編3 ページ20
「じゃあ、名残惜しいけど…」
彼はそう言うと私の赤髪から
ゆっくりと手を離す。
「もう、君の事を調べる必要もないからね。
僕はお暇させてもらうとするかな…
怖がらせてしまって悪かったね。」
「ま、待てっ！」
その物寂しそうな手を
私は咄嗟に掴んでしまった。
自分のその行動、
私すらもどうして彼を掴んだのか
よくわからない。
ただ体が勝手に動いた。
「…？」
彼は少し首を傾げると、
何を勘違いしたのか私に言う。
「大丈夫、安心して。
三代目様には君の立場が
悪くなるような事は言うつもりはないから。
いつも通りを過ごせる。」
「違う…そうじゃないんだ。」
もやもやとする心に私は動揺していた。
少しくらいは思う所もあったが
私からの彼に対する同情感でもない。
…ではこの気持ちはなんだ？
ただ、彼に行って欲しくはない、
そんな不思議な感覚に突如襲われていた。
「俺は…貴方の従姉妹じゃない。」
「それは僕もわかって、」
「でもまだ彼女の感覚はこの体に残っている…
そう思う。
きっとお前を思う気持ちも…」
「…！」
じゃなければこの体の
咄嗟の行動に説明がつかない。
私、うずまきA自身には
彼を引き止める意思はなかったのだから。
つまり…彼を引き止めたのは、
この体の元の持ち主の思いだと推測できる。
彼女の精神こそ今はもう宿っていなくとも、
その感覚は未だこの体に染み付いたままらしい。
「なぁ…アキ。
お前はまた…此処に来てくれるか？」
「勿論…」
そう震える声で言われて
ギュッと抱きしめられた。
「君の為とあらばたとえ何処に居ようとも
此処に飛んで帰ってくるさ。」
さっきまでの虚勢を張っていた姿すらも
今にも崩れ落ちそうな彼の存在を…
いつしかアキトが私にしてくれたように、
背中に手を回して優しく撫ぜた。
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おぼろん(プロフ) - NOさん» わー！！いつも読んでくださり本当にありがとうございます！私もコメントが来る度にテンション爆上がりしちゃいます笑笑！！皆様に見てもらえていると思うと、私の妄想もどうしてか尽きる事なく出てくるんです…これからも書き続けていきます！宜しくお願いします！！ (2021年3月19日 21時) (
レス) id: 81013119d1 (このIDを非表示/違反報告)
NO(プロフ) - 本当にお話がとても面白くて尊敬しますー！更新されるたび、すごくテンション上がります笑。更新心待ちにしてますー頑張ってくださいー^^ (2021年3月19日 20時) (レス) id: 60dd04ffb1 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - 星猫さん» 初めての試みなのできっとご満足させれるようなものが書けないかもしれませんし… 掛け持ちになってしまい時間もかかるかもしれません…それで星猫さんが迷惑でなければ一度合作挑戦してみたいです！初めてなのでもし出来れば一番書きやすいナルトだと助かります… (2021年3月19日 12時) (レス) id: 81013119d1 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 東方・イナズマイレブン・妖怪ウォッチ・トランスフォーマープライム・ドラゴンボール・おそ松さん・ゲゲゲの鬼太郎・ワンピース・naruto・鬼滅の刃・はたらく細胞・ジブリ・ポケモンです。一緒に合作しませんか？ (2021年3月19日 12時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - 星猫さん» コメントありがとうございます！弟さんのpcで読まれているんですか？そこまでして読んで下さるなんて感謝です！ジャンプ系は色々と見てますよ！ナルトは大前提として…ワンピースにヒロアカとか、他にも有名どころは偶に見ます！星猫さんはどんなアニメを見ますか？ (2021年3月19日 11時) (レス) id: 81013119d1 (このIDを非表示/違反報告)
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