滅亡を求む不死身な転生者 第十章【NARUTO】

厨二病拗らせ男　前編 ページ1

見定めるように私を見ながら
「根」の統括者、志村ダンゾウは言う。

「お前がうずまさアカか、
うずまきAの細胞の唯一の適合者…」

「まぁ…そういう事です、ね？」

ツカツカと私に近づいてくるなり
グイッ頭を鷲掴みされたかと思えば、

「アイダダダダっ！！？？」
彼に乱暴に髪の毛ごと引っ張られた。

やっとの事でカツラが外れて
露わになる真っ赤な赤髪、
しかし何本が地毛が持ってかれた気がする。

「ふむ、やはりうずまき一族か…
まぁ、あの人の適合者としては妥当な所か。」

「な、何すんだっ！！！
挨拶がなってなさすぎだろッ！てめぇ！！」

「それによく吠える。」

「フフフ、かなり面白い子でしょう？」

「煩いだけでなければいいが。」

(う、ウゼェ！！！)

私の言葉そっちのけで彼らが
話をするのを聞いててとっても不愉快だ。

私が元のうずまきAの体だったら、
絶対にこいつらに一発入れてやってるのに！！

「兎に角、何で俺がわざわざ暗部なんかに
入る必要があるんです？？

医療忍者を暗殺に特化した部隊に
入れるとか意味わかりません。」

私が戦闘をできない訳ではないが、
これを普通の医療忍者に置き換えてみれば、
ただ死にに行けと言っているのと同等なのだ。

「貴方の技量試し…といえばいいかしら。」

「じゃあ、別に普通の忍者やらせて貰っても、」

「あら、そんなんじゃあ、
何も面白くないでしょう？」

ピクピクと頭の中の血管が疼く。

だから自分大好き人間は嫌いなんだ、
丁度こんな風に相手に求める節度がないから…

「帰って癒しのアキトの世話してぇ…」
話の通じない相手との会話は
純粋に疲れる、

アキトでさえこの頃自分の意思を
言葉にして伝えられるようになったんだ。

それにちゃんと「姉ちゃん」って
呼んでくれるんだぞ？最高かよ。

「む？アキト？」
私の呟きに反応したダンゾウ。

「俺の弟っすよ。」

「その弟はお前の大切な人間か？」

「はい？当たり前じゃないですか？」

何を突然…

「では、お前が任務を
失敗した代償にするとしよう。

お前のような奴はその方法が
一番扱いやすいのでな…」

「ククク、確かにそれはアカの場合は
言えてるかもしれませんね。」

「は？」
…、二人のその言葉を理解するのに少し
時間がかかった。

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