蜜を啜れぬ者達 前編 ページ8
「ようこそ降嗣家に来てくださいました、
的場さん。」
私と歳もいくつかしか変わらないであろう
一人の女性がそう言いながら
襖を開けてその姿を現した。
真っ白な肌、切れ長な目つきに黒髪ロング、
かわいいと言うよりかは
綺麗と言う言葉が似合う。
い、居たの？？！
嘘！！？マジで？
まさか今の話、聞かれてた？？？
頭の中を私の声が木霊する。
「いえいえ、こちらこそ
呼んで頂けるとは思ってもいなかったもので。
なんとも嬉しい限りですよ。」
「こうなる事は予測出来ていたお方が、
なんとも口達者な事。ふふふ。」
「さて、一体何のことを話されているか、
私ではわかりかねますね。」
「ではご自分の胸にお聞きくださいな？」
そんな私はそっちのけで二人は話し始める、
というかバチバチ火花を飛ばしあっている。
少しするとやっと
私の存在へと意識を向けた彼女。
「それで横のお方は…的場家の？」
「いえ、彼女は貴方達ならば
よくご存知の御宿家からです。
Aさんですよ？」
「み、御宿…A…」
的場と言い合っている時は
一切動く事がなかった表情が大きく歪んだ。
「なんて人を！！的場さん、貴方…
何をしでかしたかおわかり？！！」
「えぇ、それが？」
口角を此処ぞとばかりに上げる的場。
「まさか貴方が此処まで
非常識なお人だとは、
思ってませんでしたわ。」
そう言いながら目を血走らせ
ぎりぎりっと唇を噛む彼女。
こ、怖い…純粋に怖ぇ…
「あの…私はこうして、
ほら…封印が施された包帯もしてますし？
だいじょう、」
「どこが大丈夫ですって？！
貴方、まさか呪いの存在を
知らないのかしら？？」
「…、」
「何もそんなに憤慨なさらなくても
いいじゃないですか。
同じくお狐様から呪いを受けた者同士、
少しは仲良くしたらどうです？」
うん、その発言はアウトだ、的場。
ワナワナと震える彼女の手。
「「A様っ。」」
シズクとシュラが私を庇うようにして
目の前に回り込み、
私も嫌な予感がして
サッと彼女から離れた。
それと同時にバキィィと
かなり大きめのありえへん音が
目の前の机から出た。
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おぼろん(プロフ) - あまねさん» あまねさん、ありがとうございます〜(*^▽^*)長らくお待たせしてしまい申し訳ございません…それでも読んでくれる方がいてくれる事に作者、おぼろん感謝感激ですッ！！！ (2021年11月2日 10時) (
レス) id: 05589eb251 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 完結おめでとう〜､､､ございます(無理矢理感半端ない敬語) (2021年11月1日 23時) (レス) @page35 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - あまねさん» あまねさんコメントありがとうございます！内容が濃いだなんて…嬉しいです！ありがとうございます！色々と思考を凝らした甲斐がありました！(*^^*)更新これからも頑張ります！ (2021年8月15日 17時) (レス) id: 3562684528 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 1話1話の内容が読み応え(濃くて)があって、読んでいると時間を忘れる作品でした！更新頑張ってください（ｹﾗｯ (2021年8月14日 0時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - えりなさん» えりなさんコメントありがとうございます！最近こっちのお話は全然浮上出来てないので申し訳ないです…もっと更新できるように頑張りますね！ (2021年7月24日 6時) (レス) id: cc1232a354 (このIDを非表示/違反報告)
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