これは前世の報いなんですか？第五章【夏目友人帳】

補足説明1 ページ34

今回のお話は過去と未来が絡まり合い
かなり設定が複雑になっております。
ですので、この後は、
長々と説明をさせていただきたいと思います。

ーーーーーー

この物語は「Aの山神化」から
始まるストーリーとなっております。
まずは、系列から説明しますね。


お狐様とAの母親が出会うあの時代は、「過去」です。

Aが高校三年生として生きているあの世界は系列的に言うと「現在」の分類に値します。

そして、れいじ君が生きている時代が「未来」となります。

しかしこの全ての物語はれいじ君がAのところに来る所から始まっております。
つまりは未来から始まったストーリーです。

此処がこんがらがるパートです、
過去からではなく未来から始まっているんです。

【一周目】
御宿家として、そして山神様の子として
彼の憎しみを一心に背負ったAには、
山神化するしか道が残されていませんでした。

少しずつ異形の者になっていく感覚を感じながら、彼女は親となりれいじ君をうみます。

そしてとうとうタイムリミットが来た彼女は突如、れいじ君と的場さんの前から姿を眩ませたのです。

これが第一周目の
世界線の大まかな話です。

そして此処で大切なのは、
山神様とはいわゆる少し欠陥が存在する神様みたいなものだと言うことです。

欠陥が存在していようとも、
神様である事は変わらないので、
どの世界線、過去、現在、未来であろうと見通そうと思えば出来ます。
(流石に運命を自らの手で好きなように変えるのは道理に反するので絶対にしないのですが…)

山神様となったAは、
自身の自我が残っている間に
れいじ君と的場さんの願いを知ります。

そして、内心、後悔をしたのです。

今や一心に「憎しみ」
を背負ってしまった故に動けない中、
もしかして昔の自分ならと、希望を持ち、
自分と器として繋がる力を持つれいじ君を
過去へと導きました。

次話へ…

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