その時 中編 ページ14
「？！、れいじ君まで…
これはいよいよですね。
これ以上、長引かせてしまえば
命が危なくなりそうだ…」
「れいじ…くん…」
私が彼の方へと手を
伸ばしたのを見た的場。
「大丈夫ですよ。
れいじ君は少し瘴気に当てられただけです。
今は貴方の方が重症です。
落ち着いて、
ゆっくりと深呼吸をして下さい。」
「はっ、はっう…ふぅ…はぁ…」
途切れ途切れだが、
私は吸って吐いてを言われた通り繰り返す。
「「A様ッ！れいじ様ッ！」」
シュラとシズクも
この異常に気がついたのか、
焦ったように姿を現した。
「この時期の
タイミングは最悪ですが…
なんとかなるでしょう。
シズク、Aさんを連れて
貴方の羽で楠の神社まで飛べますか？
そして、シュラ、
貴方の方はれいじ君を彼女の瘴気が
及ばないであろう安全な場所まで
連れて行ってください。」
「も、勿論ですとも！」「了解した！」
人間、ましてや祓い屋が大嫌いな彼らだと言うのに、この時の彼はとっても素直に的場の頼みに首を縦に振る。
「さぁ！A様っ！
私におつかまり下さい。」
「ウッ、ご、めん…な。」
まさかこんなに急に、
しかも何の兆候も無く来るとは…
「何を仰られる！
謝る必要などございません！
それよりも、さぁ、早く！！」
「待て。
焦るのはわかるが、
あまり急かすべきではないぞ、シズク。
A様は今、動けぬのだ。」
うずくまっていた私をシュラが
優しく担ぎあげてくれ、
そしてシズクにバトンが渡された。
あぁ、マジでこれは恥ずかしい…
自分で歩いて行きたいが
今の状況からそんな事言ってられない。
それほど、
今の私の意識は混濁していたのだ。
「この命に変えても
必ずやA様をあの楠へとお連れいたします！」
「あ、りが…とう…」
お姫様抱っこされている今の私は
息も絶え絶えでそう言った。
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おぼろん(プロフ) - あまねさん» あまねさん、ありがとうございます〜(*^▽^*)長らくお待たせしてしまい申し訳ございません…それでも読んでくれる方がいてくれる事に作者、おぼろん感謝感激ですッ！！！ (2021年11月2日 10時) (
レス) id: 05589eb251 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 完結おめでとう〜､､､ございます(無理矢理感半端ない敬語) (2021年11月1日 23時) (レス) @page35 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - あまねさん» あまねさんコメントありがとうございます！内容が濃いだなんて…嬉しいです！ありがとうございます！色々と思考を凝らした甲斐がありました！(*^^*)更新これからも頑張ります！ (2021年8月15日 17時) (レス) id: 3562684528 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 1話1話の内容が読み応え(濃くて)があって、読んでいると時間を忘れる作品でした！更新頑張ってください（ｹﾗｯ (2021年8月14日 0時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - えりなさん» えりなさんコメントありがとうございます！最近こっちのお話は全然浮上出来てないので申し訳ないです…もっと更新できるように頑張りますね！ (2021年7月24日 6時) (レス) id: cc1232a354 (このIDを非表示/違反報告)
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