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前途多難な子供達 前編2 ページ38
「あぁ、いや、わかるぞ？？
お前らのその気持ち。」
私は懐から取り出した
なんら特別な印が印されていない忍術紙を
教壇に貼り付ける。
「そして早く忍者として
成長したい気持ちもな。」
そう同調するかのような声音で言いながら
私はその紙の上に人差し指から
血を一滴こぼした。
バキバキィッ
次の瞬間、
私の血液に含まれていた
純粋なチャクラの塊がその机を走り、
真っ二つに教壇を引き裂いた。
「「「？？！」」」
誰もが私の行動に声を失う中、
私は淡々と説明する。
「ほら、
チャクラの流れだって
自分が手探りで感じ取るよりも、
こうして他人からチャクラを
逆流させられた方が一気に感覚を掴み取れるし…
人の体の仕組みだって同じだ。
実際に人間のお腹をぱっくりやって
見せた方が一生涯のトラウマという名の
宝物になる。
そうだろう、ヒルゼン君？？」
「「「…。」」」
私のその脅しにも近い言葉で
あれ程煩かったクラスが
一気に静まりかえる。
「な、A…」
イズナが横で私の肩に手を置く。
「イズナ、
俺としては別にどちらでも構わないが？
基礎から始めるか…それとも、」
「前者で…お願いだから、
前者の方で頼むよ…A。」
イズナの判断に誰も反対するものは現れず、
皆、コクコクと首を頷かせるだけだった。
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