どうしてこんな事に 後編 ページ43
こうして一斉に黙らせることができる所辺り、
奴にはカリスマ性のようなものがあるのだろう。
(私からしたら、クズにしか見えないけどな…)
「よい、構わん。
昔からこう言う奴だ。
これからこの部隊にて躾治せば良い話。」
(あぁ？躾けって…私は犬じゃねぇんだよ。)
心の中で愚痴と罵倒を吐きながら、
私は無表情でこの場を切り抜ける。
昔から…？と部隊隊長は
首を傾げ私を見てくる。
その様子にクソ親父は顔を顰めさせる。
「此奴、何も言っておらんのか。」
うずまき一族族長の血縁、
そんなもの一欠片も誇りにも思ってないし、
言っても面倒くさくなるだけだ。
それ故にずっと黙っていた、
というか故意に隠していた。
「此奴は私の、」
「おい、やめろ…」
「Aっ！また貴様っ！
言葉遣いを改めろっ！」
クソ親父があろう事か口に出そうとしたので、
それを私が遮ると、
部隊隊長が懲りなく叱咤してくる。
「…。」
カルマもそんなやり取りを興味深そうに
何だなんだと言った感じで見てくる。
「ククク、そうか…
しかし、まぁ、面白い。
それもまた一興かもな。」
奴はそう言って低く笑うと、
優雅に身を翻し、颯爽と去っていった。
「A…貴様…」
クソ親父の姿が見えなくなった直後、
思いっきり部隊隊長に強く手を引かれた私。
「貴様という奴はっ！
来いっ、この俺が躾直してやる！」
顔を真っ赤にして怒鳴る彼は
私を自分の自室に連れて行く。
「A…」
カルマがそんな私を見て不安そうに
手を伸ばそうとするが私はそれを振り払った。
「ッ、」
ずるずると引きずられる私は、
隊長の自室に放り込まれ、
彼のお気に入りの拷問器具に頭を強打する。
「今日はいつもよりキツめにしてやる！
自身の行いを存分に悔いろっ！」
こうして痛みを与え続けられるのも
しょっちゅうの事だ。
痛いのも、神経が傷ついた
その時だけなのだから…
すぐ治せばどんな痛みも一瞬、
これもいつもの事だ、と私は内心割り切ってしまえる。
「…。」
痛みと共に降りかかる罵倒の嵐、
それらを右から左へと流して
私は全く別のことを考える。
あの時、横の立っていたあの男、
実はあの時何やら気づいたかのような表情で
私を見ていたのだ。
(さて…あいつをどう黙らすか、)
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おぼろん(プロフ) - MAREさん» コメントありがとうございます！！ジョジョも大好きなので、どうしてもジョジョネタをぶっ込みたかったんですwww面白いと言ってくれて本当に嬉しいです！ (2020年12月13日 15時) (
レス) id: 1ee1bd2324 (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 面白かったです！初っ端のジョジョネタで笑いましたww主様とは気が合いそうですw (2020年12月13日 10時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - 豆腐の角さん» コメントありがとうございます！！いくつも掛け持ちしてるので申し訳ないです。他のと両立できるようにがんばります！！ (2020年11月28日 6時) (レス) id: 32dbdc0bea (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - おお！今度はナルトですね！おぼろんさんの作品のナルトはとても面白いし他にはない作品なので、とても嬉しいです！これからも楽しみにしてます！ (2020年11月27日 21時) (レス) id: d448052499 (このIDを非表示/違反報告)
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