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どうしてこんな事に 中編 ページ41

「また同じ事して…
君は本当に懲りないな、A。
いつになったらその迷いを捨てられるんだか…」

「…う、う、るさい…」

「もう、喋れるほどまで回復したのか!
相変わらず化け物並の治癒力だな。」

そう言ってケラケラと笑い
柔らかい笑みを見せながら
私を抱え上げるその男。

「おい、やめろ…
もうすぐで自分で歩けるようになる…」

「そんな事言っていたら、
他の奴らにすぐに追いていかれる。
君って、随分と周りから嫌われている事、
自覚しないとな。」

「ッ、そんなん別に…どうでもいい…」

他の部隊の仲間達は皆
突然入ってきた子供の私を除け者扱いしており、
私自身お母さんを殺した部隊なんかと仲良くする気もなく、
それに加えてこうして偶に怪我をするから
印象は最悪だ。

「でもな、これは僕が好きでやってるから。」

しかしどうしてか彼だけは
そんな私の面倒をよく見てくれるのだ、
今も、愚痴を溢す私を軽く流しながら
運んでくれている。

そんな彼の名は、「うずまきカルマ」
彼は言うには成長し自我が生まれる頃には
彼の両親は既にもう故人だったらしく、
彼らの記憶は殆ど朧げらしい。

そう彼は前に
殆ど独り言のようにペラペラと言っていた。

暇人なのか?こいつ…
いや、この追忍部隊にいる人間達が暇な訳がない。

まぁ、そんな事は置いておいて
結局、追忍部隊本部に辿り着くまで
何やかんやでずっと私をその両腕から
降ろさなかった。

ついた途端に、
他の部隊メンバー達が私を見て、
色々とこぼす。

「また、ヘマやらかしたのか…あの新人は。」

「族長様は何をお考えで、
あんな奴をこの部隊に配属させたのだ?」

そんな声が周りから聞こえ、
しびれを切らした私は手足をばたつかせ暴れる。
「もういいッ!降りるッ!!」

「えっ、もうかい?」

「降りるッ!!」
周りの目が痛いんだよ、
お前は聞こえないのか?!

えぇ、と言って彼は私をおろすと、
「A、随分と軽かったぞ?
ちゃんと食べているのか?」

なんて、まるで血の繋がった兄弟に話すかのような口調で話しかけてくる。
そんな彼が私にとっては不思議でたまらなかった。

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作品ジャンル:アニメ
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おぼろん(プロフ) - MAREさん» コメントありがとうございます!!ジョジョも大好きなので、どうしてもジョジョネタをぶっ込みたかったんですwww面白いと言ってくれて本当に嬉しいです! (2020年12月13日 15時) (レス) id: 1ee1bd2324 (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 面白かったです!初っ端のジョジョネタで笑いましたww主様とは気が合いそうですw (2020年12月13日 10時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - 豆腐の角さん» コメントありがとうございます!!いくつも掛け持ちしてるので申し訳ないです。他のと両立できるようにがんばります!! (2020年11月28日 6時) (レス) id: 32dbdc0bea (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - おお!今度はナルトですね!おぼろんさんの作品のナルトはとても面白いし他にはない作品なので、とても嬉しいです!これからも楽しみにしてます! (2020年11月27日 21時) (レス) id: d448052499 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おぼろん | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年11月27日 9時

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