あの黒髪見覚えが… 前編 ページ29
はぁ、はぁ…
生い茂る草木をかき分けて
私は走り続ける。
何にも縛られていないからだろうか、
次から次へと体力が漲ってくる。
今更、おいて来たお母さんへの不安が膨らむが、もういい…私には関係ないんだ、
そう自分の何度も言い聞かせて、
足を動かす。
とにかく今は一刻も早く渦の国を抜ける、
それだけだ。
決まった行くあてがある訳ではない…
あまりの計画性のなさに呆れるが
一刻も早くあんな場所から出たかったのもある。
あいつが言っていた戦どうとかの話もきっとそう遠くない未来に実現していただろう。
つまり、本当に時間がなかった。
「絶対に戦になんて…出てやるもんか、」
無闇やたらに走っていたその時、
何かが聞こえた気がして私はふと足を止める。
何やらガサガサと音がした。
私はサッと息を潜めて木々の中に隠れる。
まだ体が小さい事が幸いして隠れることに何の苦もない。
そこには黒髪黒目の子供らしき姿、
刀をその手に握りしめ、
何やらとっても警戒している様子。
きっと今の私よりも数才は年上だ、
しかしまだ幼さが残る少年。
(何でこんな所に…誰なんだ？)
そんな事を思いながら、ジッと彼を影から見る。
「くっ、しくじった…」
彼はそう言うと脇腹を押さえながら
苦しそうに木陰に座り込んだ。
そんな彼の白い肌は血の気がなく
一層白く見えた。
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おぼろん(プロフ) - MAREさん» コメントありがとうございます！！ジョジョも大好きなので、どうしてもジョジョネタをぶっ込みたかったんですwww面白いと言ってくれて本当に嬉しいです！ (2020年12月13日 15時) (
レス) id: 1ee1bd2324 (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 面白かったです！初っ端のジョジョネタで笑いましたww主様とは気が合いそうですw (2020年12月13日 10時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - 豆腐の角さん» コメントありがとうございます！！いくつも掛け持ちしてるので申し訳ないです。他のと両立できるようにがんばります！！ (2020年11月28日 6時) (レス) id: 32dbdc0bea (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - おお！今度はナルトですね！おぼろんさんの作品のナルトはとても面白いし他にはない作品なので、とても嬉しいです！これからも楽しみにしてます！ (2020年11月27日 21時) (レス) id: d448052499 (このIDを非表示/違反報告)
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