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山神様の目 後編 ページ8

「ま、まさか…
それはあり得る訳がないさね!」

焦ったように、ヒノエは言う。

「随分と昔に御宿とか言う祓い屋の一家に
封印されて以来 、
ずっと何処かで管理しているはずだよ!」

「御宿…」

「御宿家は的場家と並ぶ祓い屋の一家さ。
的場と合わせて祓い屋業界のニ柱なんて呼ばれているね。」

パッと浮かんだ、その人。

御宿A、彼女の苗字は御宿だ…

「俺知ってる…そこの一家を出てる人…
今日、一緒にプールを掃除した…

的場さんと帰っていた…」

ぴしりと固まるヒノエは煙管を
落としそうになる。

「御宿と的場…
ず、随分と顔が広いねぇ…夏目は…」

中級達がヒノエに詰め寄る。

「ど、どうするんですか、
ヒノエ殿ぉおお!!
もしかしたら、我らも既に
祟られてるかもしれないんですよ!!」

「で、でも、どうやって話したことを
その山神様は知る事が出来るんだ。

此処から黙っていれば、」

「それは甘い考えだね、夏目。」

「山神様の目は、無数にあって、
全てを見通す事が出来るお方なんですぞ!」

「そいつと目を合わせたかい?夏目?」

「わからない…な…すまん。
でも、二人とも人だったし…」

ヒノエに目を合わせたか?と聞かれ
断定した言葉が出ない。

合わせたかもしれないし、
そうでもないかもしれない。

「「二人もっ?!」」

「本人ではない事が何よりも救いだけどねぇ…

山神様は目を合わせた者の
全てを見通すお方とされていて、
果てには、
目を合わせた者と目を合わせた者でさえも、
見通せるだなんて言われているさね。

実際にそうだったのかは定かではないけども、確実に力はあったから
何もされていないとは決めつけられないね…」

「「ヒノエ殿ぉおお!!」」
彼女の言葉に更に涙を流す中級達。

「わかってる、
私も山神様に祟り殺されたくはないよ。

そうなると実際に封印したとされる実物を
見にいかないと、何も始まらないからね…

会いたくはないけど、
的場よりかはマシな一族だ…

夏目、その御宿には会う事ができるかい?」

「その彼女が…
目を合わせたかもしれない人の一人なんだが…」

「「「…。」」」

いつのまにか 前編→←山神様の目 中編



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おぼろん(プロフ) - 豆腐の角さん» コメントありがとうございます!全然気にしないでくださいね。皆さんに見てもらえるだけでも嬉しいので!これからも頑張ります! (2020年11月7日 6時) (レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - 二章目おめでとうございます!初めの一票取れませんでした………。これからも頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年11月6日 22時) (レス) id: d448052499 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おぼろん | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年11月5日 22時

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