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お友達?? 前編 ページ36

「それで、夏目…レイコサン、」

「レイコでいいわよ。
私もAって呼ぶから。」

「じゃあ、レイコ…サン。」
彼女はジト目で私の事を見てくる、
仕方がないだろ、慣れてないんだよ、
人の事呼び捨てにすんの。

「此処、何処っスか?」

目の前に広がり景色に唖然とする。
本当に何処だ、此処?

見覚えがあるようでなさそうな場所なのだ。
あの橋って思ったら見覚えのない看板はあるやらで、もう訳がわからん。

「何処って…
A、どうやってあそこに居たの?」

「わかんない。」

「相当ね、A。」

貴方には言われたくないと言いたい所だったが、確かに彼女が正しいので墓穴を掘らぬように黙っておく。

「あ、でも…この道は知ってるような気がする。」

「気がするって…」

仕方がないだろう、
だって何もかもが新しく見えると言うのに、
所々では知ってる風景なのだ。

その時、突如グゥと小さな音がなる。

「「…。」」

この空気を読めない腹め。

「いい場所教えてあげるわ、A。」

「え?」

そう言うとレイコさんは
私の手を引くと歩き始めた。

少しするとある場所に着く、

「え、ちょっと待て。
もしかして此処がいい場所?」

「えぇ。選び放題よ!」

そう笑顔で言いながらレイコさんが躊躇なく
伸ばしたその手を私は掴んで止める。

「いやいやいや、
それは流石に駄目だろっ!

いい?これはお供えもので、
手をつけちゃいけないものな訳!」

何かおかしいのか?と首を傾げる彼女。

まさか連れて来られた場所が、
墓場なんて誰が思うだろうか。
しかも、お供え物を食べるのを勧めてくるだなんて…

お友達?? 中編→←喧嘩という訳でもない 後編



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おぼろん(プロフ) - 豆腐の角さん» コメントありがとうございます!全然気にしないでくださいね。皆さんに見てもらえるだけでも嬉しいので!これからも頑張ります! (2020年11月7日 6時) (レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - 二章目おめでとうございます!初めの一票取れませんでした………。これからも頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年11月6日 22時) (レス) id: d448052499 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おぼろん | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年11月5日 22時

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