茶屋の約束 中編 ページ19
(A…俺の、俺たちの大切な子…)
まるで張った弦のように力強くも
しかし、どこか揺らぐ水のような、
そんな男の声がする。
一体、誰だ…？
それさえもわからない。
何故なら、まるで身体中が縛られているかのように指一本として動けないし、
瞼を開ける事すらもできないからだ。
(君の半分は…真っ白なあの子のものだ。)
突然、私は自分の肌に何者かの手の感覚を感じる。
「ッ、、！？」
(だからこそ…君は俺の唯一。
愛しているよ。)
そう言う彼に頭を
何度か優しく撫でられる。
(しかし、)
次の瞬間、
まるで氷のように冷たい声に変わる。
空気に押しつぶされてしまうと
思うほどの重たいものへと変わる。
(それと同時に…
君は憎きあの男の血を引いている…
どれだけ、呪っても呪い足りない。)
ぴちゃり、ぴちゃりと生暖かいものが
私の頬に落ちる。
(俺の血で少しは君の半身を
塗り替えれただろうか…)
ヌメっとした感覚に、
鉄臭い匂いが私の鼻をついた。
(あぁ、愛おしくも憎いA、俺…の子。)
その声を最後に私の世界は反転した。
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おぼろん(プロフ) - 豆腐の角さん» コメントありがとうございます！全然気にしないでくださいね。皆さんに見てもらえるだけでも嬉しいので！これからも頑張ります！ (2020年11月7日 6時) (
レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - 二章目おめでとうございます！初めの一票取れませんでした………。これからも頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年11月6日 22時) (レス) id: d448052499 (このIDを非表示/違反報告)
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