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鬼の思想 前編 ページ23

僕は深く息を吸い込む、
「鬼の呼吸、鬼哭啾々。」

「あら、」

彼女は軽く跳躍すると、僕と離れ距離をとった。

「ふふふ、知ってるわ、
鬼殺隊の呼吸って普通じゃないのよね。
気をつけないといけないわ。」

「女の鬼か、」

獪岳は笑う彼女に刀を構える。

「えぇ、そうよ?
女だけど、私は尊き母よ?
あの村の人間は全て私の可愛い我が子…
あぁ、もちろんこの子もね?」

「はっ、」
僕はすぐさま自分の失態に気がつく。

攻撃が自分に向いていたから、
気づかなかった。

奴の狙いはすぐ側にいた彼女だった。
「この子ね?私を裏切ったいけない子は…
私の居場所を教えるだなんて、
なんて悪い子、」

その鬼の腕の中には、
鈴ちゃんが抱き抱えられていた。

「い、いやっ、やめて!!」

「チッ、」
獪岳は鬼がいる方へ舌打ちをして走り出す。

「雷の呼吸、弐ノ型、稲魂。」

「あら、いいのかしら?」

「きゃあ!」
彼女は髪を掴んで乱暴に持ち上げる。

「この俺を誰だと思ってやがるッ!!
鬼を斬る為なら、そんな奴!」

獪岳は構わないと言った感じで、
彼女を斬り捨てる勢いで突っ込む。

「あら、そう…
じゃあどうぞ?
彼女ごと私をお斬りなさいな?」
そう言うと鬼は彼女ごと
自身の腕の中に抱え込んだ。

「ッ、」

彼の手元の刀が迷いから一瞬ぶれる。

「グアっ?!」
その瞬間、彼は鬼に蹴飛ばされる。

「獪岳!」「お兄ちゃん!」

「ふふふ、無理なようね。
私、知っているのよ?
鬼殺隊は鬼を斬らねばならない
それと同時に人も守らねばならないとね?」

獪岳に気を捉れたその一瞬が命取り。

「ぐっ、」

いつの間にか自分の後ろにいた鬼に蹴られ、
バキィと背中を木に強打する。

衝撃で肋骨が数本持っていかれたのを、
鋭い痛みで感じた。

「かっはっ、」

それと同時に肺の中の空気が無理矢理
外へ押し出され一瞬息が出来なくなる。

「嫌あっ!お兄ちゃんっ!」
鈴ちゃんが泣き叫ぶその声が響く。

「さぁて、悪い子にはおしおきと、」

鬼は鋭いその爪で彼女を引き裂こうと、
高々と腕を持ち上げた。

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豆腐の角(プロフ) - おぼろんさん» いえいえ!こちらこそこれからも宜しくお願いします(*´▽`*) (2020年12月26日 12時) (レス) id: 3eaaa3cc5d (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - 豆腐の角さん» メリークリスマス!豆腐の角さん!いつもありがとうございます!ネットの中だけどほぼ本当の友達のような感覚で私自身とても嬉しいです。これからも宜しくお願いします! (2020年12月25日 15時) (レス) id: 77abd71179 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - おぼろんさん!メリークリスマスです!これからも楽しみです!頑張ってください (2020年12月25日 14時) (レス) id: 3eaaa3cc5d (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - あ、誤字っちゃいました(--;) (2020年12月25日 14時) (レス) id: 3eaaa3cc5d (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - 豆腐の角さん» 本当ですか?!そんな事言って頂けるだなんて、とても嬉しいです!俄然やる気が湧いてきます!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年10月18日 7時) (レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おぼろん | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年10月17日 19時

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