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少女の勇気 中編 ページ19

「まっ、待ってください!」

僕は立ち上がると大声で彼らを止める。

「お客人は宿で休んでくださいな。
彼は少し動揺してるだけですよ。」

「僕達は、鬼殺隊から来たんです!
ちゃんと話をしてくださいッ!
この村には、鬼がいるんでしょう?」

「鬼?一体何のことですか?」

そう言ってシラをきる村人。

しかし、先程僕を殴った男は叫ぶ。

「お前達、鬼狩りは何も出来やしないッ!!
お前らなんか、
あの鬼の餌にでもなれば良かったんだ!

そうすれば、俺のアヤも、ぐっ、」

「「?!」」

途中まで言った所で、
男は一人の村人に頭を殴られる。

「お客人、醜態を晒してしまい失礼しました。
訳の分からない戯言を喋るんですよ、彼は。」

違う、彼は何か真実を言おうとしていた。

「訳がわかんねぇ事を言ってんのは、
テメェらだ!!」
その時、獪岳がいきなり
そう言って村人の胸ぐらを掴んだ。

「ッ、」

「俺らは鬼殺隊だっ!
つまり鬼を斬るのが役目だ!

お前らは鬼の居場所を
頑なに吐かないつもりだろうが、
そんな事、俺には関係ねぇ。

お前らをぶった斬ってでも、
鬼を斬りに行くからな!」

そう言うと彼は自身の刀を抜くと、
それを村人の首元に突き付けた。

稲妻のような閃光が
黄色みを帯びた刀身を走っており、
まるで雷をそのまま具現化したような刀だ。

獪岳の荒々しいその性格が見た目から現されているが、
その綺麗な手入れされた刀からは
彼の率直な真面目さを感じた。

獪岳は一瞬僕の方へ視線を向けると
その村人に向かって言い放つ。

「こいつはどうかはしらねぇが、
俺はお前らなんかどうでもいい!

斬り殺されたくなかったら、
早く居場所を吐きやがれ!!」

まるで鬼神の如く目尻を吊り上げて激昂する彼。

「ヒィイイイ!!」
と惨めな悲鳴をあげてその村人は腰を抜かしてしまった。

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豆腐の角(プロフ) - おぼろんさん» いえいえ!こちらこそこれからも宜しくお願いします(*´▽`*) (2020年12月26日 12時) (レス) id: 3eaaa3cc5d (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - 豆腐の角さん» メリークリスマス!豆腐の角さん!いつもありがとうございます!ネットの中だけどほぼ本当の友達のような感覚で私自身とても嬉しいです。これからも宜しくお願いします! (2020年12月25日 15時) (レス) id: 77abd71179 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - おぼろんさん!メリークリスマスです!これからも楽しみです!頑張ってください (2020年12月25日 14時) (レス) id: 3eaaa3cc5d (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - あ、誤字っちゃいました(--;) (2020年12月25日 14時) (レス) id: 3eaaa3cc5d (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - 豆腐の角さん» 本当ですか?!そんな事言って頂けるだなんて、とても嬉しいです!俄然やる気が湧いてきます!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年10月18日 7時) (レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おぼろん | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年10月17日 19時

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