Spring day【JK】 (ページ46)

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正直、突然な話でびっくりした。

芸能界を諦めざるを得なくなった以上、進路に途方に暮れていたけど、「パパの会社の洋服を使ってスタイリストになって、裏方で働くのもいいかな」とやっと思い出した時だったから。

もちろん、やるからには一人娘だし、経営までとことんやりたいと思っている。

だけど、そのためには有名な大学の経営学部を出て、たくさん勉強して経歴をつけなければならない。

「婚約」なんて、まだ先の話で全く考えてなかった...

けど、いつかはこんな日が来る予定だったんだろうか。

そう思うと、胸がギュッと締め付けられた。

...脳裏に浮かぶのは、笑うと垂れ目になって、前歯をむき出しにして笑うジョングクの笑顔だった。

...私たちの未来に、お互いの姿はあるのかな。

冷静に考えれば、ジョングクはアイドルで、これから沢山希望に満ちた未来が待っている。

たくさんの人の前で、あの素敵な声で、踊りで、パフォーマンスを披露して、たくさんの人に希望を与える。

...そこに私という存在が現れたら？ジョングクのファンはきっと悲しむだろう。

「アイドル」と「恋愛」は禁印だ。

...ジョングクの未来の為には、私はいらない存在なんじゃ無いだろうか。

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