Spring day【JK】 (ページ45)

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「...え？ママなんて？」

ママ『Aが良ければ、婚約とかどうかな？って...嫌だった？』

週末の家族の食事会。

いつも通り、ママとパパが出会ったフレンチのお店で。

いつも通り、土曜の18時からお店の前で待ち合わせで。

何の変哲もない、いつのもの食事会に爆弾が降らされた。

「...えっと、いきなり言われても戸惑うっていうか。」

しどろもどろに言葉を紡ぐ私に、「そうよね」と少し困った顔をするママ。

ママ『もちろん、今すぐってわけじゃないのよ？

選択肢の一つとして考えてくれたらいいなって。

Aが怪我してから、夢がなくなっちゃってずっと落ち込んでたでしょ？

でも、最近は明るくなって「パパの経営を手伝いたい」って言ってくれてママもパパも嬉しくて。

パパがそれをお友達に話したら、「うちの息子と歳も近いし、息子はもう経営業をやってるからいいパートナーになると思う」って言ってくれて...

Aに無理はさせたくないし、確定の話でもないから。もし良かったら...くらいでいいの。』

「確かにパパの会社の経営には興味あるけど...まだ高校生だし、大学にも受かってないから...」

ママ『そうよね？ごめんね。

でも、会ってみるだけ会ってみない？

小さい頃から息子さんは知ってるけど、本当にいい子だし、頭もいいから経営の勉強にもなるわ。』

パパ『ママ、そんなにAを急かすんじゃないよ。びっくりしてるじゃないか。

...A、嫌だったらパパが断るから。ゆっくり考えて。』

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