Spring day【JK】 (ページ40)

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グク『...俺ばっかりじゃん。』

ボソッと、不機嫌そうにそう呟くグク。

「え？」

グク『俺ばっかり、Aの事好きじゃん』

ぷう、と口を膨らませるグク。

まるで小さい子供のように可愛くて、グクってこんな顔するんだ、と少し驚いた。

だって、私の知ってるチョン・ジョングクは

学校の人気者で、若くしてデビューを勝ち取ったエリートアイドルで、グループではなんでも出来る黄金マンネだと思ってたから。

こんな何の取り柄もない私の事で一喜一憂するなんて、とても意外だった。

「そんな事ないよ。私だってグクが好き。」

グク『...じゃあ何で、そんな男物の香水の匂いがするの。』

「それは...」

頭をよぎるのはあの四次元自由人の先輩。

グクに隠し撮りしたグクの後ろ姿を絵に書いてたなんてバレたら絶対引かれる。

グク『...言えない相手なの？』

「いや、言えないわけじゃないんだけど...」

グク『じゃあ、言って。』

どうしよう、と頭の中をぐるぐるさせると、こんな状況に陥れた、あの超陽気な声が聞こえた。

テテ『グガーーー！！Aちゃーん！！』

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