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次の日から海人と話すことは無くなった。
隣の席だから事務的な会話はするのかと思ったら
朝の挨拶すらも交わすことなくスルーされて
まるで存在していないかのように振る舞われた。
これじゃあ私が一方的に口を聞かなかった先週と
同じじゃないか、いやそれよりも酷いか、と
授業中に考えることも多くなった。
クラスメイトも事情は知らないもののいつもと違う
私達の距離感に気を遣ってくれていて
どうしても必要なことは間接的に伝言してくれた。
だけど私達だけではなく海人と廉の関係も悪くて
もしかしたら三人の間に何かあったのでは？と
噂されていることを知ったのは友達が昼休みに
気まずい教室の中で小声で教えてくれたからだった。
海人と付き合っているにも関わらず
廉と遊んでいる、言わば二股行為をしているのでは？
と良くない噂が流れ始めたのは季節の変わり目だった。
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作者名：いと | 作成日時：2020年10月13日 18時
