私のキョウダイ (ページ28)

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きっと海人に呼び出される。

そう思った月曜日の朝。

久しぶりに熱が出た。

昨夜から寒気がするとは思っていたけど

朝になって高熱が出るなんて思ってもなかった。

登校する前に部屋に入ってきた廉は

「海人に一緒におったこと指摘されたとしても

俺が誘ったんやって話すから。

きっと海人もダウンしとるAに問い詰めること

せえへんと思うし、自分から言わんでもええ」

そう言って扉をそっと閉め部屋を出て行った。

素直に廉と家族であることを話せば済む話かもしれないが

担任にも言ったように親の事情に口出しされるのが

本当に困るので彼氏の海人にも言い出せなかった。

少しずつ意識が朦朧としてそのまま眠りにつく。

次に目を覚ました時には壁時計がお昼を示していて

母の声で昼まで寝ていたことを知った。

朝よりはだいぶ頭の痛みが引いたので

食事をしながらチラリとスマホを覗いてみると

友達から送られてきた課題の写真と

海人の心配する通知が数件と

廉の『プリン買ってから帰る』が届いていた。

それでも頭が回らず言葉を考える気力がなかったので

もう一眠りしてから返信しようと箸を進める。

食べ終わって横になると眠気はすぐにやってきた。

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