傷付いでもまだ…。(桃) (ページ1)

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花瓶が割れた。ページ1

麗美目線(苗字はうるびで固定です。)

今日は私達が出会い、付き合って二年の記念日。

望君はマンネリ化も避けて頻繁にこう言うお祝いをしたい！と言っていたので頻繁にお祝い事をするの。

でも…最近望くんが冷たい様な…そんな感じ。

もしかしてだけど…マンネリ化？それともただ単に嫌われているだけ？

どっちにしても嫌だ…望くんに嫌われているのも、望くんに鬱陶しがられても、嫌だ。

私は愛情表現をしていたはず。「好き」も「大好き」も「愛してる」も沢山伝えた。

なのに…私の愛が重すぎたのかな？

…ううん。もう辞めた。悪い方ばかりに考えて全然本人の気持ちを聞かないのはもう辞めた。

実際に聞いて確かめれば良いよ。そうだよ。今日は折角のお祝いなんだからさ。

早く準備しよう！！

(((prrrrrrrprrrrrrr♩

？電話？今手が離せないのに～！！誰よ！！って…望くん…？出ないと！！

麗「はいもしもし、Aだよ？どうしたの？望くん。」

望「あっ、今日夜ご飯食べれへんわ。ごめんな。やから俺の分、取っとかんでええで。んじゃ。」

麗「えっ、望くん、今日何の日か覚えてないの…？」

望「何やねん。要らん言うとるがな。しつこいねん。」

麗「覚えてないんだ…じゃあ、楽しんできなよ！！帰ってこなくても良いから！！」

望「はあああああ！？お前何やねん！？何様なん！？そんな大切な事なら友達とでもすればええやろ！！こっちはお前とは違って暇やないねん！！お前の顔を見なくてええと思うと精々せるわ！！」

麗「最っ低！！そんなに…っばっばかあああ！！」(ブチっ

っ…

麗「っ…なんで…っ覚えてないの…。なんで…っなんで…っ何でよ…っ！！

自分がっ…！！企画したんじゃないっ…！！二年も経てばっ…！！覚えてない程っ…！！

そんなに…！！どうでも良い事なの…！！何でよ…！！なんで！！…なんで…どうして…

もう忘れたの…？どうでも良いの…？私は…要らないの？唯の同居人なだけなの…？」

麗「酷いよ…張り切ったのに…頑張ったのに…折角作って、飾り付けしたのにね…可哀想に…
食材もこんなに冷えちゃってる…温めないと…うっ〝…泣かないよ…っ泣いちゃダメっ…
冷たいのっ…この部屋もっ…ご飯もっ…お部屋もっ…心もっ…
寒くて、冷たくて、痛くて、ボロボロで、傷付いて、もう…怖いよっ…」

私は一人残された部屋で、只々泣いていた…。