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キヨから(正確にはガラケーから)眩い光が放たれる。
眩しすぎる。キヨが、ではなくガラケーから放たれる光が。
少しして光が収まったかと思えばキヨは黄色のフルフェイスヘルメットに黄色のライダースーツを装着していた。
「うわ…」
私たちもういい大人だぜ…？
これは見ていて結構きついものがあるんだけども…。
そんな私の思いとは裏腹にキヨとフジは嬉しそうな楽しそうな表情をみせる。
キヨ「うおおおお！すげええええええっ！！ヒーローって感じがすんなああ！！日曜の朝7時30分のやつだぜ！！！！」
フジ「キヨかっけえええ！！俺も！俺も変身するぞっ！！」
キヨ「おうしろしろ！すっげえなんか意味わかんねえ力が湧いてでてくるぞ！！ほらAも！！」
「ええ……」
何？やっぱ男の子ってこういうのが好きなの？
こいつらとは長い付き合いになるけれど、やっぱりこういうのは理解に苦しむよね。
成人してさなんでこんなこと…。
私は深くため息をついてからフジとともに掛け声をかけた。
すると私が持っているガラケーから先ほどキヨのガラケーから放たれていた眩い光が出てきた。
しかし不思議なことに私は眩しくなかった。
光が収まったかと思えば頭は重いし体は動かしにくい。
「……うわあ」
ショーウィンドウに映った自分を見て絶句した。
だってね？ライダースーツを着たいい歳したニートでひっきーの女が目の前にいるんだよ？
人間辞めたい。
「家帰っていい？」
レトルト「あかんに決まってるやろ！さあ着替えたんやったら立ち向かえ！そして地球と俺の友人を救いだせ〜っ！」
キヨ「うおおおおおおおっ！俄然やる気出てきたぜ！！！行くぞA！！！」
そういって私の手を取るキヨ。
フジ「大丈夫、俺が守るから一緒に戦おう！！」
そういってキヨと同じように反対の私の手を取った。
そして私は引っ張られる形で化け物の前へ。
フジ「やあやあ化け物くん！俺たちは君を退治しにきました〜っ！！」
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作者名：mabi | 作成日時：2015年3月26日 15時
