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6.魔女とガキ ページ7




「オマエ、料理できるのね」

「……オバサン、できないの?」

「そうは言ってないでしょう!!?」


ていうか、なんでわかったのよ!!



「こほんっ。オマエのような幼子は母に作られるものでしょう?自分で作る機会はそう多くないでしょうに」


気を取り直して。大人の余裕も取り戻して。
私はクソガキに問うた。


「…別に。こんなの一度見れば誰にでもできるでしょ」


できないから言ってるのよ、クソガキが。
そう言いかけた口を必死に閉じる。


「…ふーん?オマエ、存外バカではないのね」

「むしろなんで俺のことバカだと思ってたわけ?」

「だってオマエ、迷子じゃない」

「っ誰だって知らない場所では迷うじゃん」


意外だった。その言葉は。
子どもらしい言い訳をこのガキが言えるとは。




『…別に』


揺れた蒼色。


別に感情を隠しているわけではなかったけれど。
どこか、このガキには視えない部分があった。

それが一瞬、垣間視えた瞬間。




私が述べたのはあくまで常識に沿った例の一つ。

それに沿わないガキ。
私の結界を破って、果てに飼っていた呪霊まで倒した。ガキのくせに。



「…そうね。ただのガキだものね、オマエ」

「誰がガキだ」

「オマエ以外に誰がいるというの。」


7.迷子と魔女→←5.魔女と迷子



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- 完結おめでとうございます〜!わよ、とかのよ、とかそう言う口調苦手でしたけどこの夢主ちゃんはなんか可愛くて好きでした!後日談とか五条先生視点で見てみたいと思ったりもしました!素晴らしい作品を書いてくださりありがとうございます! (2020年12月6日 13時) (レス) id: ba5583f0b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:自宅警備員先生 | 作成日時:2020年11月27日 18時

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