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それは、雨の日。
魔女の森に張られた結界が破られた。
次に調伏していた呪霊の一体の気配が消えた。
「…?」
目を瞠った。
魔女は手元にあった肩掛けを無造作に掴み、鍵もかけずに家を出る。
向かった先。
そこにいたのはずぶ濡れのガキ。
「……粗大ゴミのように捨てられてしまったのかしら?」
小柄な体。
魔女の言う通り、ただの子ども。
けれど濡れた白い髪から覗く蒼い瞳は異質だった。
「違う」
「…じゃあ、なぜこの森に?」
ご丁寧に結界まで破って。
ここまで堂々とした侵入者を見たのは初めてだった。
大抵は結界の前に泣き崩れるか。
入っても罠に引っかかり、命を落とすか。
総じて、魔女の視界に入ることはないからだ。
「……迷子」
ぼそりと呟かれた言葉。
「は?」
魔女は驚き、意図もしない声を漏らす。
「だから迷ってんの!!二度も言わせんなよオバサン!!」
「っ誰が、オバサンですって!!?」
「オマエだよ!!!オバサン!!!」
「はぁあ!?失礼なガキね!!まだピッチピチの10代なのだけど!!?」
「ガキじゃねーし!!てか嘘つくなよ!!!!」
「事実だわ!!!!!このクソガキ!!!!」
これが魔女、間宵Aと後に最強へと至る呪術師、五条悟の
最悪の出会いであった
1.魔女と迷子 ページ2
それは、雨の日。
魔女の森に張られた結界が破られた。
次に調伏していた呪霊の一体の気配が消えた。
「…?」
目を瞠った。
魔女は手元にあった肩掛けを無造作に掴み、鍵もかけずに家を出る。
向かった先。
そこにいたのはずぶ濡れのガキ。
「……粗大ゴミのように捨てられてしまったのかしら?」
小柄な体。
魔女の言う通り、ただの子ども。
けれど濡れた白い髪から覗く蒼い瞳は異質だった。
「違う」
「…じゃあ、なぜこの森に?」
ご丁寧に結界まで破って。
ここまで堂々とした侵入者を見たのは初めてだった。
大抵は結界の前に泣き崩れるか。
入っても罠に引っかかり、命を落とすか。
総じて、魔女の視界に入ることはないからだ。
「……迷子」
ぼそりと呟かれた言葉。
「は?」
魔女は驚き、意図もしない声を漏らす。
「だから迷ってんの!!二度も言わせんなよオバサン!!」
「っ誰が、オバサンですって!!?」
「オマエだよ!!!オバサン!!!」
「はぁあ!?失礼なガキね!!まだピッチピチの10代なのだけど!!?」
「ガキじゃねーし!!てか嘘つくなよ!!!!」
「事実だわ!!!!!このクソガキ!!!!」
これが魔女、間宵Aと後に最強へと至る呪術師、五条悟の
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夢 - 完結おめでとうございます〜!わよ、とかのよ、とかそう言う口調苦手でしたけどこの夢主ちゃんはなんか可愛くて好きでした!後日談とか五条先生視点で見てみたいと思ったりもしました!素晴らしい作品を書いてくださりありがとうございます! (2020年12月6日 13時) (レス) id: ba5583f0b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:自宅警備員先生 | 作成日時:2020年11月27日 18時