【SERVAMP】バイオレンス系女子ってやつです。 【愛され】

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グズグズ泣き出してしまったAを、見つめることしか出来ない。


自分たちは椿のことしか考えていなかった。

椿だけが、吸血鬼達の悩みだと思っていた。


でもそれは、ただ一人の主観に過ぎなくて。

吸血鬼目線からじゃない、騒動に巻き込まれたただの一般人からみた世界。

周りに頼れる人はいないし、この事に詳しい人もいない。


そんな世界は、きっとあまりにも恐ろしかっただろう。


ごしごし…と涙を服で拭いて、鼻をずび…っと鳴らす。
Aは、1度｢すぅ…はぁ…｣と深く深呼吸をした。

ふらつく足を奮い立たせて、ゆっくりと立ち上がる。



｢…ありがと、もう大丈夫。迷惑かけちゃってごめん。｣

ク｢あ…？｣

｢そろそろ行くね。また発作起きたら 何迷惑かけるか大変だし。｣

真｢え？ちょっ…。｣

｢ホントありがと。じゃっ…ってうわっ？！｣

鉄｢何言ってるんだ？｣

｢急に引っ張んないでよっ…落ちかけたんだけど？！｣

ヒ｢今のはお主が悪いぞ。何処に行くつもりだ？｣

｢何処って…家だよ。これ以上迷惑かけらんないし。｣



まるで何言ってるんだコイツはとでも言うような目で見られる。

そんな顔したいのはこっちだ。
おかしいことや間違ったことは言っていないはずである。


すると、リヒトが呆れた顔をして｢お前こういうの得意だろ。｣と真昼を押す。









真｢いや…シンプルに考えて俺らがお前の事 守るしかないだろ？｣


｢……いや、シンプルに考えてもわかんない。｣




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