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23. ページ24

御国の様子を見るに、ヨハネスは悪い人ではないらしい。

いや今の時点ではAからしたら悪い人だけど。
敵ではないという意味だ。


レジの中を通り、店の奥に行くとそこはちょっとした部屋になっていた。

紅茶の香ばしい香りか微かに部屋に流れている。


「ジェジェさん、お待たせしました。」と言いながら、駆け寄る。

いい匂いに釣られながら、「わ、紅茶ですね。美味しそう。」と笑うと、「お茶菓子が棚の上にある……お皿に並べて…。」と言われた。

返事をして棚のクッキーを手に取っていると、「いい香りだねー」と御国がやって来た。



国「今日はダージリンかな。俺はロイヤルミルクティーの方が好きなんだけど。」

ジ「文句を言うなら飲むな。」

国「はいはい。…ところでAちゃんさ。」

「?はい。」

国「君、魔術師の血引きなんだよね?」

「えぇまぁ。」

国「なら使えるんじゃない?魔術。」

「…でも、武器としてマトモに使えるのは東京支部にある戦闘班だけじゃなかったんでしたっけ。」

国「へぇ詳しいね。」

「まぁ多少は。」



クッキーを丁寧に並べながら、御国の方を見ずに話を続ける。


こんな力、自分にあったとしても使うべきものじゃない。

自分の命くらいは、こんなものに頼らなくとも守れなきゃ行けないものだと思っているから。

祖父母にはよく言われた。
「本当に自分が危ないと思っても、使わない事。」と。

その約束は、今の今まで守られている。


ただ一つ、唯一使ってもいいと言われた時。


それは、









「私が魔術を使う時は、誰か大切な人を守る時の為です。」


国「そ。素敵な考えじゃん。それでいいと思うよ俺は。」


「…さ、お茶にしましょお茶に!」




.

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中村千尋(プロフ) - 更新頑張って下さい!!とても続きが気になります (2019年5月19日 21時) (レス) id: a991a170a0 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 悠希さん» ォア”ア…夢主ちゃん褒められること中々ないので、凄く嬉しいですっ…こちらこそこれからも飽きずに読んでやってください! (2019年3月14日 11時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
悠希(プロフ) - 夢主ちゃんのふとみせる純情さがとても可愛いです!更新頑張ってください! (2019年3月13日 13時) (レス) id: a3d85731e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅーぽむ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年2月17日 11時

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