百十 ページ10
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奇妙丸は、普通ならば元服するような歳になった。だが、信長はそれを認めなかった。
Aの切られた血で塗れている髪は、信長の元へと、僧は送ろうとしていた。送る前に、その僧はAの元に来た。
「これをお前の愛しの信長の元に送り付ける」
「……どうなっても知らんぞ」
Aの察しは、当たった。信長の元へ届いたAの髪を見た信長は驚く程に静かだった。そして、当然のことのように、明智光秀、木下秀吉、池田恒興、柴田勝家らにこう告げた。
「比叡山延暦寺を焼き払う」
そう言い捨てた信長の声は氷のように冷たかった。流石に、余りに残酷だと感じたのか明智光秀はそれを批判した。
「寺を焼き払うは、前代未聞。いくら外道であれど…」
「黙れ、貴様はただ我に従えばいい」
「っ…！！」
その気迫は、頭も上げられないほど強く。そこにいた誰も何も口に出すことが出来なかった。
数日間延暦寺には警告が送られていたが、延暦寺は無視。ある日、遂に信長は挙兵。夜中には織田軍は比叡山を3万の兵が隙間なく取り巻いていた。
そして、早朝の合図から戦は始まった。
火に気付いた僧達は、慌てふためき必死に交戦した。織田信長は延暦寺に関わった老若男女、女子供全ての首を刎ねることを命じた。それは、正に地獄絵図。その場に、信長は居らずAを探していた。
「けほっけほっ…」
牢には煙が周り、息苦しさにAは牢を叩く。
「誰か…っ！！」
そして、入口の方から大きな爆発音がして火の手が回ってこようとしていた。黒い煙はAを襲い、倒れてしまう。
「あつ……い…」
Aは、牢の檻から手を出すと、力尽き気を失った。信長が辿り着いたのはそれから少し経ってからだった。
「A！」
信長は爆発に巻き込まれ倒れた牢の見張り役から鍵を取り、火の中に飛び込みAを救い出す。細くなった見た目に信長は拳を握り締める。何とか脱出した。
「織田信長」
突如、飛んできた針を信長は避けたが頬を掠めた。そして、1つの影が現れた。信長は刀を抜く、するとAが目を覚ました。夢なのか、と思っているのか手を仰がせていた。
「信長…？」
「暫し待て」
信長の手から離れたAは相対している二人から距離を置く。嫌な予感が募った。只者ではないとAも信長も察した。
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愛之助(プロフ) - そうです《自主規制》のひとりごとです＾＾ (5月21日 19時) (
レス) @page39 id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - ま、まさか……薬〇のひとりごと……！？ (5月21日 19時) (レス) @page39 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 玲さん» 作品の目次ページにボタンとCSSて書いてあるとこでオフにして貰えたらノーマルになるのでお願いします〜🙏💦 (2022年7月10日 21時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - すいません。とっても面白いんですけど背景のせいで文字が見にくいです。 (2022年7月10日 20時) (レス) @page39 id: be882aa841 (このIDを非表示/違反報告)
なーーみ(プロフ) - 愛之助さん» もう本当に感謝しかないです（ ; ; ） ありがとうございます。 これからも頑張ってください。応援してます！！ (2021年5月17日 22時) (レス) id: af11d71d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大手裏剣
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時：2019年9月29日 1時
