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百四五 ページ45

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まあ、当然といえば当然か。天下を取ると言っている武将が側室1人、正室はおらず世継ぎを全く考えないなどどこにいるか。嫌悪はしない。そんなことできる立場じゃなかったから。まあ…あの女達と仲良くできるかと言われれば、上っ面でしか仲良くはなれないだろう、子供とはいえ信長の娘を笑いものにするのだから。

「そうでしたか」

これからいやでも顔を合わせるのか。名前くらいは覚えておこう。



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「Aに似ているな、明智光慶」

信長は蘭丸に光慶と名乗る男の話をした。無論、蘭丸もその男のことは気になっていた。

「蘭も感じましたが、声も髪色も違います。でもどこか明智殿にも似ていらっしゃいます」

「判断はつかぬ、か。蘭丸、お前はどう思う」

蘭丸は少し戸惑うように、言葉を濁す。とても複雑で結論づけ難いのだ。だが、はっきりと言葉を返す。

「あの方ではない、かと。あの方なら…今の信長を恐れるような仕草はしないのでは」

「そうか。なんにしてもAと同じ顔の男か面白い」

「信長様…」

蘭丸は何かを企むように笑う信長の顔を見て、またか、と少しばかり呆れた。実の所は信長の中身は全くと言っていいほど変わっていないのだ。それを知るものは、蘭丸ぐらいだろう。


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「信忠様が甲州征伐に成功し、戦では目覚しい活躍をなされたそうだ。そして、只今織田に戻られた」

俺は城内が慌ただしくなった様子に疑問を浮かべていると、話を聞いてきたらしく光秀がそう教えてくれた。
信忠が、か。そんなに大きく立派になったんだな。そして、遠い存在になってきた。そろそろ家督も継ぐ頃のはずだ。

「そうですか。織田家は心配ありませんね。
私共も出迎えに参った方がよろしいでしょう」

「嗚呼」

正門の周りにはもう人集りで騒然としていた。こうして改めて見ると、新しい面々も多く見える。もう信長は小国の大名ではないのだな。信長の姿はと言うと、出迎えには一切来ていないようだ。ずっと前の信長だって出迎えなどしない気はするが、息子なんだからちょっとは顔を見せてもいいと思うんだが。

「光秀様、お久しぶりですね」

ふと、背後から落ち着いた声色が光秀の名を呼んだ。



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設定タグ:戦国時代 , 織田信長 , 男主   
作品ジャンル:ギャグ, オリジナル作品
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愛之助(プロフ) - そうです《自主規制》のひとりごとです^^ (5月21日 19時) (レス) @page39 id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - ま、まさか……薬〇のひとりごと……!? (5月21日 19時) (レス) @page39 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 玲さん» 作品の目次ページにボタンとCSSて書いてあるとこでオフにして貰えたらノーマルになるのでお願いします〜🙏💦 (2022年7月10日 21時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
- すいません。とっても面白いんですけど背景のせいで文字が見にくいです。 (2022年7月10日 20時) (レス) @page39 id: be882aa841 (このIDを非表示/違反報告)
なーーみ(プロフ) - 愛之助さん» もう本当に感謝しかないです( ; ; ) ありがとうございます。 これからも頑張ってください。応援してます!! (2021年5月17日 22時) (レス) id: af11d71d69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:大手裏剣 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/  
作成日時:2019年9月29日 1時

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