百四四 ページ44
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「た、高虎様…？」
「……なんでしょう」
Aは徳姫には全く会ったことがなく、顔も知らなかった為、ずっと吉乃の後ろに隠れている姫が誰なのか分からなかったが、ひょっこりと顔を出して高虎を見つけると頬を緩ませて、顔を赤くした。
なるほど、自分自身の色事には疎いが、彼女は高虎に気があるらしい、とわかる。
当の高虎本人はうんざりしているようにも見える表情と返事に彼女の想いに全く微塵の興味もないらしい。
「今宵、私の元へ訪れてもらえませぬか？」
……
流石美男美女の娘だというか、まだ幼さの残る顔は可愛らしいという言葉がよく似合う美貌、年齢も恋に恋をするような時期でもあるだろう。それ故か、無礼や自分の恥辱になることであっても想いが溢れてしまっている。世間知らずの我儘娘とでも言おうか、信長の娘としては似ているのかもしれない。顔は明らかに信行の物腰柔らかい顔が遺伝しているが。
結婚をしている女は忍ぶような夜に夫以外の男を呼ぶなどははしたない。と普通思われるものだ。まあ、現代でもあまりよし、と感じる者は少ない。
「今宵、ですか」
高虎もそれなりに気付いているのかもしれないが、特にそれに関して口を出すことはなく、今宵のことはどうしておこうか光秀と光慶と名を騙るAへ目線を送るが、二人は面倒ごとは御免だと光秀は微笑み、Aはさらりと目を逸らしどちらも目を合わせなかった。それに対してか、高虎は舌打ちをした。
「申し訳ございませぬが、今宵は所用がございますのでお断りさせて頂きます」
そこで徳姫は自分が恥をかいたことに気付き、顔を真っ赤にして涙目で来た道を戻って行った。吉乃の背後に控えていた女達は道を開けながらもくすくすと笑っていた。
女の世界は怖いものだ。
「躾のなっていない娘で申し訳ありませぬ、少々甘く育てすぎたのかもしれませぬ。殿方様らの話を止めてしまいました、私共は失礼致します。
次は是非、お話を」
生駒吉乃は通り過ぎ去るときに光慶と名を騙るAによく視線を向けた。Aは思わず冷や汗を流しながら顔を伏せた。
吉乃達が見えなくなるのを確認して、光秀に問うた。
「背後の女子らは客人ですか…」
すると光秀は気が引けるらしく言葉を濁す。何か変なことを言ったか、と考えていると光秀が言えない理由が分かるような気がした。
「信長様の側室様方ですか」
「…嗚呼」
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愛之助(プロフ) - そうです《自主規制》のひとりごとです＾＾ (5月21日 19時) (
レス) @page39 id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - ま、まさか……薬〇のひとりごと……！？ (5月21日 19時) (レス) @page39 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 玲さん» 作品の目次ページにボタンとCSSて書いてあるとこでオフにして貰えたらノーマルになるのでお願いします〜🙏💦 (2022年7月10日 21時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - すいません。とっても面白いんですけど背景のせいで文字が見にくいです。 (2022年7月10日 20時) (レス) @page39 id: be882aa841 (このIDを非表示/違反報告)
なーーみ(プロフ) - 愛之助さん» もう本当に感謝しかないです（ ; ; ） ありがとうございます。 これからも頑張ってください。応援してます！！ (2021年5月17日 22時) (レス) id: af11d71d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大手裏剣
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時：2019年9月29日 1時
