百三七 ページ37
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「それはどういうことだ！！」
「声がでかいわ、今は詳しく言えない近いうちに話す。
アイツは勘が鋭いからな」
などと話している間。荒川は、というと隣部屋で聞き耳を立ててしまっていた。それは光秀も同じく、そうしていた荒川澄香をただ見ていた。
そしてはあ、とため息を吐き、荒川は光秀に小さな声で話しかけた。
「作り話ちょっと聞いて貰えますか」
「いいでしょう」
「ある日とある国からいらしたそれは可愛らしい女の子がお殿様に嫁ぎました。
でも、そのお殿様には貼り付けた笑顔で少し変なお母さんを持っていました。
それでも、彼女は少しだけ嫁いできた女の子を歓迎し、礼儀を姑として、あとから嫁いできた可愛い女の子を躾ました」
淡々と荒川は話を進める。
形の良い微笑みで、だが目は笑っていない。虚ろに世界を見ている。
「可愛い女の子は甘やかされて育ったせいで、お殿様のお母さんは嫌われたのです。
女の子はずっと子供は男の子が産まれず、お殿様のお母さんは心配でよく女の子の元へ訪れた。ただの良心を女の子は気に入らなかった。
可愛い女の子は色々な嫌がらせをしました。お殿様のお母さんはお殿様と敵対する者と浮気をしている、お金を使い贅沢をしている。お殿様と私を引き裂こうとしている、と噂を流しました。
そしてとうとうお母さんはある遠い山へ少しだけ追い出されてしまいました。勿論彼女を助けるものなどいません。
でも女の子はお殿様のことも嫌いでした。
さぁ、この女の子はこれからどうするのでしょう」
その話は突然終わった。そして、荒川澄香はふふっ、と笑みを零すと口を開けて、あははっと笑ってみせた。それは心底面白いと思っている顔だった。いつもの何もかも見え透いているような瞳ではなく、生き生きとしていた。
「この女の子凄く頭が悪いでしょう？
ずっと、全部お義母さんは分かってること。可哀想
これじゃあどっちが悪い人なのか分からないですね」
あはははっと大きな声で笑う荒川を光秀は見ていた。そして、蔑むような目で見た。
「それはただの臆病者でしょう。
なんて面白みのない話だ。分かっているのなら助けを求めればいい、逃げればいいでしょう。
助ける者などいない？それは決め付けている。
何もしないならそのまま死ねばいい」
笑いは乾いた。そのまま彼女は俯いた。拳を握りしめて、畳にぽつりと染みをつけていくのだった
「そ、うですか。じゃあ助けてくれる人探さないとですね」
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愛之助(プロフ) - そうです《自主規制》のひとりごとです＾＾ (5月21日 19時) (
レス) @page39 id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - ま、まさか……薬〇のひとりごと……！？ (5月21日 19時) (レス) @page39 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 玲さん» 作品の目次ページにボタンとCSSて書いてあるとこでオフにして貰えたらノーマルになるのでお願いします〜🙏💦 (2022年7月10日 21時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - すいません。とっても面白いんですけど背景のせいで文字が見にくいです。 (2022年7月10日 20時) (レス) @page39 id: be882aa841 (このIDを非表示/違反報告)
なーーみ(プロフ) - 愛之助さん» もう本当に感謝しかないです（ ; ; ） ありがとうございます。 これからも頑張ってください。応援してます！！ (2021年5月17日 22時) (レス) id: af11d71d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大手裏剣
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時：2019年9月29日 1時
