百三三 ページ33
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勝手に決められたらしく付き添いの男は眉を顰めた。
「は？嫌ですよ面倒くさい」
この武将中々思ったら口に出せるタイプなんだな。普通に言ったな、武士が面倒くさいといったぞ。
「えぇぇ、お願いですよ高虎さーん」
「お断りします」
高虎…ううん、聞いたことがあるような名前の武将だが、全く思い出せない…。徳川の家臣なのは間違いないだろうな。誰かの話に出てきたんだったか。
小さな言い合いを始めた二人はさて置き、明智は深く考え込んだ。
「信長様に背くということでしょうか」
「…教えられないことがあると言うだけで、仇なすことをする訳では無い。1人でも大丈夫だぞ」
気遣いというか、ぼそっと光秀に言った。
「いえ、お護りさせていただきます」
「ありがとう。
荒川、光秀が引き受けてくれるそうだ」
荒川はくるりとこっちに顔を向け、微笑んだ。こう見てみるとただの可愛い女子高生だと思う。とはいえ、自分は微塵の興味も沸かない。(それは自分がBL作品の主人公だからである)
「それはよかったです。きっと先生の頼れる存在になりますね。はぁ…私も信頼できる人がいればいいんですけどね」
「なんだその含みのある言い方。面食い旦那とはどうなった」
仮にも妻の立場である荒川に家康とのことを聞いた。すると、荒川は痛いところを突かれたかたのように苦笑いを浮かべた。
「彼の思ってる私の価値が高過ぎたようで、最近は全く話してませんし、そこらの女の子が好きみたいで私はちょっと嫌われている気がします。
まぁ好きでもなかったので気にしてませんけど」
「…本当に言わんこっちゃないな、」
1度結婚するとか言った時は止めた。荒川もヘラヘラとしていて何も考えていなさそうだったし、なんというか男友達でもできたような感じだった。
隣にいる高虎とかいう武将はなんとも言えない感情でいるようだ。
この世は妻を娶る数の制限がない。寵愛は限られる。さっさとこんな世の中終わればいい。
複雑な空気感の中戦場で一つの雄叫びが聞こえた。
「武田、天下に轟く精強也！！」
それはとてもたった一人の声量とは思えない大きさだった。武田信玄と織田信長の一騎討ちはまだ続いていたのだ。織田陣営の鉄砲隊が容赦無く銃弾が武田信玄の身体を貫く。が、武田信玄は鉄砲隊を薙ぎ払った。それはまさに虎のようだった。
気付いたときには涙が頬を伝っていた。
「…命の取り合いはどうしてこんなにも哀しく美しいのか」
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愛之助(プロフ) - そうです《自主規制》のひとりごとです＾＾ (5月21日 19時) (
レス) @page39 id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - ま、まさか……薬〇のひとりごと……！？ (5月21日 19時) (レス) @page39 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 玲さん» 作品の目次ページにボタンとCSSて書いてあるとこでオフにして貰えたらノーマルになるのでお願いします〜🙏💦 (2022年7月10日 21時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - すいません。とっても面白いんですけど背景のせいで文字が見にくいです。 (2022年7月10日 20時) (レス) @page39 id: be882aa841 (このIDを非表示/違反報告)
なーーみ(プロフ) - 愛之助さん» もう本当に感謝しかないです（ ; ; ） ありがとうございます。 これからも頑張ってください。応援してます！！ (2021年5月17日 22時) (レス) id: af11d71d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大手裏剣
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時：2019年9月29日 1時
