百二十 ページ20
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「あれ、俺様が帰蝶様抱えるなら草履貸した意味ない？ちょーっと御館様ァ？」
ぶつくさと、文句を言いながら木の枝から枝へとぽんぽーんと、軽々しく飛び抜けていく自分を抱えているのによく走れるな。流石忍。
「なんか悪いな」
「アンタは別に気にする必要ないよ。俺様有能だから。それにしても、軽すぎじゃない？一応男でしょ」
自分で有能言うのか。まぁ、確かに働きはちゃんとしている気がする。
「生まれつき体の重さは余り増えない。身体が弱いから」
「ふーん」
「こんな夜に今からどこに行くんだ？」
「織田に偵察だったんだけど、なんか帰蝶様も急遽連れてきちゃったし、アンタは信長サンのとこに行かせてもらえるんじゃない？」
会いに行っても、信長は目を覚ますわけじゃないし。
「そうか」
颯爽と走り抜けながら、忍は自分の顔を覗き込んできた。にたにたと嫌味たらしくほくそ笑みながら、
「ねぇ、人を好きになるってどんな気持ち？」
「はっ？」
思わず、手で佐助という忍の顔を押し退けた。何とも恥ずかしい質問で少なからず顔が赤くなっているような気がしている。だが、忍はよろけるようなことも無く話を続ける。
「そんなにあからさまに嬉しそうな顔するから聞いただけだよ。忍に感情なんて不要だからね。
ねぇ、どうなの今から会えるかもなんだよ」
「…嬉しい、じゃないか」
「信長サンと会えないのは」
「さ、…さびし…ぃ…もう、いいだろう」
本当は恥ずかしくなってきた。こんなこと聞かれることもないし、答えることは普通ない。
「まあまあいいじゃない。減るもんじゃないでしょ？
一緒に居るとどう思うの？」
一緒に居ると。か、いつも喧嘩ばっかりで減らず口で気に食わないのに、美濃に帰った時は心に穴が空いたみたいに苦しかった、信長から来てくれたときは安心した。離れたくない、て思った。人をこんなに好きになったことはなかったかもしれない。こんなに求められたこともなかった。
「思ったより、お姫様熱烈なんだね」
「…まだ何も言っていないが、」
「見れば分かるよ、恋や愛やなんやは俺様にはまだ分からないけどさ」
「それは、つまらないだろうな」
すると、忍はへっと笑った。すると、口元の布を下ろした。
「じゃあ俺様に教えてくれてもいいんだよ」
そう言うと、頬にキスしてきた。
自分は先程忍していたように顔を歪めた。
「武田の者はどうも先に手が出るやつが多いらしいな」
「そりゃ心外」
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愛之助(プロフ) - そうです《自主規制》のひとりごとです＾＾ (5月21日 19時) (
レス) @page39 id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - ま、まさか……薬〇のひとりごと……！？ (5月21日 19時) (レス) @page39 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 玲さん» 作品の目次ページにボタンとCSSて書いてあるとこでオフにして貰えたらノーマルになるのでお願いします〜🙏💦 (2022年7月10日 21時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - すいません。とっても面白いんですけど背景のせいで文字が見にくいです。 (2022年7月10日 20時) (レス) @page39 id: be882aa841 (このIDを非表示/違反報告)
なーーみ(プロフ) - 愛之助さん» もう本当に感謝しかないです（ ; ; ） ありがとうございます。 これからも頑張ってください。応援してます！！ (2021年5月17日 22時) (レス) id: af11d71d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大手裏剣
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時：2019年9月29日 1時
