百十九 ページ19
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「ですが、信長様は道理というものを知った方がいいでしょうね。民の批判はまず抑えられません。
あの人は戦国の世を変えられる人ではありますが…それまでだと思います」
どういう意味で言っている。もう明智は信長に従う気がないのか。確かに信長は苛烈で卑劣な戦をしている。1度見ても、戦に呑み込まれるのではないかと思ってしまうこともある。でも目を背けてきた。これ以上歴史を変えるのは駄目だと逃げてきたからだ。
「貴方はもう信長様から解放されてもよいと思いますよ」
「…そうか」
甘味を口に含み、深く考え込んだ。自分から信長に言葉を交わすくらいならいいのだろうか。それは歴史を変えてしまうのか。いや、逃げてはいけない。信長をまた独りにする気は無い。
「かようなことをいったことを信長に気付かれたら、罰せられるぞ。光秀」
いつも目元の見えない顔は俯きながら、少し口角を上げた。そのとき、縁側から少し風が入ってきた。前髪がなびき、初めて見る深緑の瞳が物憂げに自分のことを見つめていた。思わず、ぴくりと肩が上がった。
「構いませぬ。
姫というものは誰であれ守りたいものです」
気の迷いだと思う。自分だからと言われたわけではないのだが、そのときは何故か心臓の鼓動が少し早まった。
少なからず、今は明智のことを危惧するべき対象ではなさそうだと思った。そして新たに思う、今からなら本能寺のそれを阻止することができるのではないかと。
その夜は上手く寝付けなかった。
少し風にでも当たろうかと戸を開けると、男がいた。思わず危機を感じで絶叫しそうになった所を指で口を抑えられた。
「静かに、帰蝶殿」
幽霊かと思ったら武田信玄だった。死んだことにしてるくせに随分楽しんでるな。
「少し遠出に付き合ってくれないか」
「…は？」
連れ出された。強引に。1度立ち止まった時にはもう武田領から出ていた。そして、忍が1人待っていた。
「ちょーっと御館様ァ…なァにお姫様連れてきちゃってんのォ？草履ぐらい持ってきてくださいよ〜困るなァ…」
「佐助、お前の貸してやってくれないか」
うげぇ、と顔を歪める忍。中々、表情を見せる忍らしい、花果は全くと言っていいほど顔を見せなかったし笑うことはほんとに少なかった。特に嫌がることもなかったし。
「はいはい、帰蝶様綺麗だから大目に見てあげますよ。大きかったら紐でどうにかしてね。はぁー俺様優しい〜」
何だこの忍。
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愛之助(プロフ) - そうです《自主規制》のひとりごとです＾＾ (5月21日 19時) (
レス) @page39 id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - ま、まさか……薬〇のひとりごと……！？ (5月21日 19時) (レス) @page39 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 玲さん» 作品の目次ページにボタンとCSSて書いてあるとこでオフにして貰えたらノーマルになるのでお願いします〜🙏💦 (2022年7月10日 21時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - すいません。とっても面白いんですけど背景のせいで文字が見にくいです。 (2022年7月10日 20時) (レス) @page39 id: be882aa841 (このIDを非表示/違反報告)
なーーみ(プロフ) - 愛之助さん» もう本当に感謝しかないです（ ; ; ） ありがとうございます。 これからも頑張ってください。応援してます！！ (2021年5月17日 22時) (レス) id: af11d71d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大手裏剣
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時：2019年9月29日 1時
