百十三 ページ13
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「貴方が自由に使っていい部屋です。この部屋から出るときは誰か連れて下さい。
変な気は起こさないようにお願いします」
最後の一言が特に強調して言われた。別に逃げたって俺一人じゃ何も出来ないし、無駄死にで終わる。信長はあんな目にあってまで助けて貰ったのにそんな命を棒に振ったりしない。
まあそんなことより俺は別のものをじっと見つめていた。
「…聞いていますか」
「嗚呼、分かった」
じとっとした目でAを見た。だが、Aは一切気にも留めない。男は、ため息を吐くと去った。
Aはそっと中に入り戸を閉めると、スタスタと敷かれている布団に近づく。
その布団は不可思議に膨らんでいるのだ。ずっと気になっていた。なぜ男が逆に気付かないかも気になった。
「熊いたらどうする俺」
なんて、Aは頭の悪い思考しかなかったが、恐る恐る布団を掴むと引っペがした。
「んん…」
そこにはまあ身体の大きな色男が寝ていたのだ。客間の人の布団で。Aは怒りに震えた訳では無いが、気持ちよさそうに眠る男の顔を恨めしく眺めた。
イケメンは何しても許されると思うなよ。
「イケメンか…俺の敵だな」
頬を足でぐぐぅっと押してやった。男はむ、ううっと唸ると薄目を開いた。もそっと、男は足を軽く掴むが大した力ではないので攻撃は続く。
「う、…むぅ……う…？誰だ…」
男は目をぱちぱちとしながら、Aを見るとぼうっとしていると思えば、突然足をぐっと掴むとAは布団に転ばされたのだ。Aは腰を打ち、呻き声を上げているが、男は何か興奮しているようで肩を掴まれた。
「
「は？」
かと思えば、涙を流し始め胸に顔を埋め、おんおんと男泣きし始めた。流石にAは鬼ではないので、蹴るようなこともしなかったが、寝惚けているのだろうとしばらくはこのままでいることを許したが、随分長かったためAは男を引き剥がした。
「悪いが、私はさえなんとかという者ではない。
そもそもお前は誰だ、武田のものか？」
言葉に男は水をぶちまけられたかのように冷めるような表情になり、あからさまに肩を落としているように見える。
「…そうか。冴鶴ではなかったか。すまないことをした。
俺のことを知らないのか、ああ噂に聞いているどこぞの姫君か」
男は顎に手をあてて、確か…と言うとこう言った。
「美濃国 妖艶な痴女 濃姫殿」
Aは男の局部を容赦なく蹴り上げた。
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愛之助(プロフ) - そうです《自主規制》のひとりごとです＾＾ (5月21日 19時) (
レス) @page39 id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - ま、まさか……薬〇のひとりごと……！？ (5月21日 19時) (レス) @page39 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 玲さん» 作品の目次ページにボタンとCSSて書いてあるとこでオフにして貰えたらノーマルになるのでお願いします〜🙏💦 (2022年7月10日 21時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - すいません。とっても面白いんですけど背景のせいで文字が見にくいです。 (2022年7月10日 20時) (レス) @page39 id: be882aa841 (このIDを非表示/違反報告)
なーーみ(プロフ) - 愛之助さん» もう本当に感謝しかないです（ ; ; ） ありがとうございます。 これからも頑張ってください。応援してます！！ (2021年5月17日 22時) (レス) id: af11d71d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大手裏剣
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時：2019年9月29日 1時
