百十一 ページ11
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信長を狙ってきた男は、左の頬に蝶の刺青が入れられていた。その男は信長と互角に渡り合っていた。ふと、距離を置くと勢いよく信長に近付いた。
「ふふ」
かと思えば、信長をすり抜けAに近付いた。信長は予想を破られてから、Aの存在に気付く。そして、信長は驚くべき速さでAを庇った。ドッと、身体を針が突いた。
「ぬ、ぅ…」
Aは何が起こったのか分からなかった。Aの前に大きな影が片膝を地につける。信長の吐血していた。
「…信長！」
「私の方が1枚上手だったようだな。織田信長」
「勘違いが過ぎるぞ」
男はそのとき初めて気付いた。自分も腹から顔を掛け右眼まで切られていた。男は目から血を流し、よろけていた。早くこの戦いを止めさせなければならない。完全に死闘だ。だが、簡単なことにもそれは突然に終わった。
「…その毒は猛毒だ。哀れだな、武士というものは愛する者の為に夢も何もかも捨てる。今宵はここまでとしよう。
私は百地丹波。伊賀の三大上忍の一人だ」
名乗ると、負傷した百地丹波は去っていった。それと同時に信長はまたどっぷりと大量の血を吐いた。Aは手が震えて、混乱で何が何だかどうすればいいのか分からなかった。
「なんで俺なんか庇ったんだよ、信長…お前はこんなとこで死んじゃいけねぇんだよ…」
「ぬ、…ぐ…俺は…死な…ぬぅ…」
Aの膝に転がる信長は、Aの頬に触り微笑した。Aは頬に触れられた手をぐっと握り、唇を噛み締め涙を堪えた。それでも、涙は溢れ止まることを知らなかった。ぼろぼろと溢れた涙は信長の顔に落ち、頬を伝い地に染みを残す。信長の瞼は次第に下がっていった。
「信長っ…折角逢えたのに、ふざけんなっ…！！てめぇが俺の事守るて言ったのに、…守るやつが死ぬなよ信長！！」
「聞、……え、……て…ぃ、る」
消え入りそうな声には微かな希望を持った。まだ、助かるかもしれない。
「っ…誰か！！助けてくれ！誰でもいい！！」
しかし、誰も駆け付けてくるような気配はない。それも当然、織田軍が戦っている寺からは遠く離れた牢の外だったのだから。しかし、かさりとその者は姿を表した。
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愛之助(プロフ) - そうです《自主規制》のひとりごとです＾＾ (5月21日 19時) (
レス) @page39 id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - ま、まさか……薬〇のひとりごと……！？ (5月21日 19時) (レス) @page39 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 玲さん» 作品の目次ページにボタンとCSSて書いてあるとこでオフにして貰えたらノーマルになるのでお願いします〜🙏💦 (2022年7月10日 21時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - すいません。とっても面白いんですけど背景のせいで文字が見にくいです。 (2022年7月10日 20時) (レス) @page39 id: be882aa841 (このIDを非表示/違反報告)
なーーみ(プロフ) - 愛之助さん» もう本当に感謝しかないです（ ; ; ） ありがとうございます。 これからも頑張ってください。応援してます！！ (2021年5月17日 22時) (レス) id: af11d71d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大手裏剣
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時：2019年9月29日 1時
