百二七 ページ27
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武田信玄と話をした以降も、少し気が乗らないせいであまり話は続かない事が多かったが、今度は珍しい者が来た。
「濃姫殿！！少し暇を貰い受けましたので、甘味を食べに行きませぬか？」
うすらと感じる無邪気な瞳で誘いをしてきたのは真田幸村である。兄と違って表情豊かだ。そして何よりも可愛い。否、顔は全くイケメンでしかないのだが、取り敢えず可愛い。
こちらに断る理由はない。なのだが、とても視線が痛いのだ。遠くからじっと真田信之が恨めしい視線を向けてくる。行きたいなら自分もと言えばいいものの。
「私は構わない。甘味は好きだからな。……信之殿も誘ったらどうだ」
「良いのですか？」
にこっと爽やかな笑みで本当に嬉しそうに聞いてきた。癒されるな、と思いながらうんうんと頷いた。すると、いつもの無表情で真田信之が偶然来たかのように通る所を真田幸村が話しかける。どことなく、ドヤ顔を向けて来るのが癇に障る。情けなど掛けなければよかった。
「兄上、もしよろしければ一緒に出掛けませんか…？あっ、無理にとは言いません！」
「大丈夫だ」
本当に即答だった。そして、見たことがないような屈託のない笑みで返事をするものだから自分も笑ってしまった。すると、睨まれた。
「ここの団子は甲斐一ですよ」
真田信之が団子を口いっぱいにほうばる幸村に変わり、そう紹介した。
「美味しい、桜の味がするな」
「はい。 幸村、喉が詰まるだろう、急ぐ必要は無い。私のも食べなさい」
兄らしい一面もあるかと思えば母親かと思う一面もある。これも一つの愛か、と思っていると途端にあーんやら口に付いた団子を食べるだのイチャつき始めた為、勝手に団子を頼んで食べた。勿論、真田信之の金だ。そのうち、団子が喉に詰まったらしく二人仲良く茶を貰いに行った。爆ぜろ。
今は男装というか、髪をまとめて袴を着ている為、輩にも絡まれることはない。だが、自分の目の前に人が飛んできた。
「ん？大丈夫か」
倒れた男は口が切れて血が出ている。喧嘩か何からしい。
「退け！てめぇ、よくも！」
すると、殴った相手なのか男が現れ、倒れている男のう胸倉を掴み何度も殴る。目の前で痛め付けるのも中々心苦しいものがあり。声を掛けた。
「喧嘩は御法度だろう。その辺にしておいた方がいいと思うが」
「あ？てめぇには関係ねぇよ、黙ってろ！！」
なるほど、話が通じない系らしい。というか、何か見覚えがあるな。この顔。
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愛之助(プロフ) - そうです《自主規制》のひとりごとです＾＾ (5月21日 19時) (
レス) @page39 id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - ま、まさか……薬〇のひとりごと……！？ (5月21日 19時) (レス) @page39 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 玲さん» 作品の目次ページにボタンとCSSて書いてあるとこでオフにして貰えたらノーマルになるのでお願いします〜🙏💦 (2022年7月10日 21時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - すいません。とっても面白いんですけど背景のせいで文字が見にくいです。 (2022年7月10日 20時) (レス) @page39 id: be882aa841 (このIDを非表示/違反報告)
なーーみ(プロフ) - 愛之助さん» もう本当に感謝しかないです（ ; ; ） ありがとうございます。 これからも頑張ってください。応援してます！！ (2021年5月17日 22時) (レス) id: af11d71d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大手裏剣
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時：2019年9月29日 1時
