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40.作戦会議 ページ45

私たちが通された部屋は

こじんまりしているが綺麗な部屋だった。

部屋に案内してすぐ女将さんが変えの着替えを用意してくれた。

「えっ、こんなにいいんですか?」

「いいのよ、沢山食べて!」

そう言いながら女将さんが出してくれた食事は

とても豪華だった。

食事の後すぐに風呂も進められ、

部屋に戻ると女将さんが

「今日は疲れたでしょ?早く休みなさい。」

と布団を敷いていた。

そんな生活が数日続いた。



「Aよ、どう思う?」

私たちは今女将さんが敷いてくれた、

フカフカの布団の上で作戦会議をしている。

既に周りに鬼や人の気配がないことは把握済みだ。

「いくら私たちが身寄りのない子供でこれが慈善活動とはいえ、あまりにももてなしが過剰だと思う。」

「やはりそう思うか。」

「多分これは鬼の指示だと思う。私たちみたいな身寄りのない子供は太らせてから食べているんだと思う。」

「うむ。では今はその期間だということか、」

「そう、けど私たちはそこまで痩せているわけでもないから、数日のうちに必ず鬼が動く。それからこの部屋は綺麗“すぎる”、張り替えたばかりの畳や障子、多分この部屋が捕食場所。」

「やはり。」

「さらに言えばこの部屋は窓がないのと壁が他の部屋より厚い。」

「思えばこの部屋は他の宿泊部屋よりも離れているな。」

「そう、そして鬼が現れるとしたらーーーーー。」

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作者名:さきた | 作成日時:2020年2月28日 19時

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