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38.放浪者 ページ43
トントン
「はい、どちら様?」
「私たちお金もお家も無いの、でもここに来たらお家が無くてもお宿に泊めてくれるって聞いて。」
今の私たちはボロボロの服をきて身寄りのない子どものふりをしている。
言葉はたどたどしく、拙く、
杏寿郎は発声も大きいしきびきびしすぎてるから
極力喋らないようにしてもらってる。
出てきたのはなんとも優しそうな女将さんだった。
「あらあら、それは大変だったわね。そうよ、ここはそういう人たちでも泊めているの。安心して。その前に一つ聞かせて?あなた達は何処から来たの?お母さんはいないの?」
女将さんはごく自然にそう聞いてきた。
けれど私にはわかった、探るような疑っているような匂い
ここで答えに詰まれば確実に疑われてしまう。
けれど、私には土地勘がほとんどない、
適当なことを言ったところで
そんなウソすぐにわかってしまう。
すると女将さんは
「どうしたの?どこから来たのかわからなくなってしまった?」
と疑いの匂いを濃くして
再度訪ねてきた。
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作者名:さきた | 作成日時:2020年2月28日 19時